どうする?焼香作法
焼香作法は宗派によって異なります。抹香(まっこう)をつまんで香炉に入れて焚くという作業は共通ですが、回数は1~3回までまちまち。抹香を額の前まで持っていく宗派もあれば、つまんだ抹香をそのままパラパラと香炉に入れるだけの宗派もあります。「故人の宗派の作法に合わさなければいけない」と悩む人も多いようですが、一番大切なのは手を合わせようという気持ち。自分自身の家の宗派のお参り方法に合わせてもかまいません。
誘われたら遠慮しない
「食事をしていってください」「故人の顔を見てあげてください」「弔辞をお願いしいます」「お手伝いをお願いします」など、遺族から頼まれることがあります。その場合はよほどの理由がない限り断らずに引き受けます。「自分よりふさわしい人がいるのでは……」と考えがちですが、遠慮せず素直に遺族の意向を受け止めます。「葬儀マナーは難しい」という人も多いのですが、マナーの本質「おもいやり」を理解していればとてもシンプル。死を目の前にした遺族は「信じられない」という気持ちでいっぱいです。儀式はこの出来事を現実のものとして受け止める手助けをします。また、集まった友人・知人は遺族の心の支えになります。マナーやルールも大切ですが、弔意の気持ちが一番大切なのです。