入院は55歳から急上昇
厚生労働省の「患者調査の概況」(平成20年)によると、人口10万人に対する入院患者数は約1%の1090人(男性1028人、女性1150人)です。年齢が高くなるとともに入院患者数は増え、男性は55歳以降から、女性は65歳以降から急激に増加します。傷病分類別では、「精神及び行動の障害」が一番多く236人、次に「循環器系の疾患」219人、そして「新生物=がん」が125人と続きます。平均入院日数は35.6日
平均入院日数は35.6日(男性34.5人、女性36.7日)です。入院日数も入院患者数と同じく年齢が高くなるとともに長くなり、0~14歳は8.9日、15~34歳は13日、35~64歳は29.5日、65歳以上では47.7日と0~14歳の5倍強になります。傷病別では、例えば入院日数が一番長い「統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害」は、0~14歳は52.3日、15~34歳は103.8日、35~64歳は440.5日、そして65歳以上はなんと1231.6日です。年代別の入院日数が長い傷病のトップ3は次のとおりです。
◇0~14歳
- 統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害
- 肝及び肝内胆管の悪性新生物
- 気管、気管支及び肺の悪性新生物
◇15~34歳
- 統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害
- 結 核
- 脳血管疾患
◇35~64歳
- 統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害
- 血管性及び詳細不明の認知症
- 脳血管疾患
◇65歳以上
- 統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害
- 血管性及び詳細不明の認知症
- 脳血管疾患