葬儀社に依頼
葬儀の簡素化が進み、供物を贈る習慣も以前に比べて減ってきました
供物の内容は、地域によって特色があり、シイタケなどの乾物、干菓子や練りきりなどの和菓子、調味料、コーヒーや紅茶、線香など実にさまざま。これらを入れる籠の形や、装飾されているリボンや花なども、地域や業者によって異なりますので、供物を贈りたい場合は飾られた場合の統一感も考慮し、施行を担当する葬儀社へ、直接依頼したほうが良いでしょう。
盛籠にしない場合
盛籠を供物として贈る場合、だいたい1万円~1万5000円くらいが相場。中には「供物は贈りたいけれど、香典も持参して1万円もする供物を贈ったら、逆に遺族の負担になってしまうのでは」と考えてしまう人もいるでしょう。その場合は、先方が負担を感じない数千円程度の小ぶりな供物(線香やろうそく、故人が好きだった菓子など)を包んで、直接持参してはいかがでしょう。表書きは「御供物」とし、水引は黒白(もしくは双銀)の結びきりで。供物の送り方:宗教による違い
仏式以外の宗旨・宗派の場合は下記のとおりです。■神式の場合
祭壇にはお酒、海の幸などが供えられます。一般的には仏式に準じてOKですが、お香は贈らないよう注意しましょう。
■キリスト教の場合
キリスト教式では、生花以外の供物のしきたりはありません。
供物辞退の場合
葬儀の案内に「供物・供花はご辞退申し上げます」という一文が入っていることがあります。このような場合は遺族の意向に従い、供物や供花を贈ることは控えます。ただし、「香典辞退」と入っていなければ、香典は受け取るという意味ですから間違えのないように。供物のおすそ分け
葬儀後の供物は、基本的には遺族が引き取りますが、親戚や一般の方にも分けて差し上げることがあります。おすそ分けに預かった人は、できるだけ断らずに遺族の意向を汲み取って受け取ります。※盛籠から供物をばらすことを棚崩しという地域もあります。
【関連記事】