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私立難関大学(関西) 受験動向

関西の名門私学である関関同立(関西大、関西学院大、立命館大、同志社大)の受験動向を解説する。ここにも金融恐慌の余波が見てとれる。

吉田 敦彦

執筆者:吉田 敦彦

学習・受験ガイド

全体に受験者数が減少傾向へ

同志社
2010年は全国的に私立大学の受験者数が減少。金融不況が影響を与えているよう

2010年2月19日付の志願者数順位を見てみよう(なお、後期日程の募集を行う大学は増加する。括弧内は昨年度と比較した指数)。

■2010年関関同立志願者数

  1. 関西大88,399人 (-1,667)
  2. 立命館大77,744人 (-6,856)
  3. 関西学院大50,845人 (-1,335)
  4. 同志社大46,367人 (-1,079)

志願者を減らした理由は端的に述べると、関西圏において関関同立は国公立大の併願校で、受験者が併願校数を抑えた結果のようだ。私大35,000円という受験料は負担が大きく、複数校を併願する余裕がない受験生が多くなっている。首都圏でも軒並み志願者数が今年は減少した。早稲田大(-5,651人)、慶應義塾大(-1,629人)を見れば、全国的な傾向であることがわかる。ここ数年立命館大の減少幅がかなり大きくなっている。受験生にこれは自宅から通いやすい大学を選択する傾向があるからだ。そのことを大学当局も重大視しているようで、2010年11月に大阪府茨木市のサッポロビール跡地を買収し、2015年までに複数学部の移転を予定しているようだ。

関西大は2007年度の約10万人から考えると、2万人も減少したことになる。立命館大も3年前は9万9千人の志願者がいたので、同様に2万人以上減少していることになる。私立専願層では浪人を避けたいという受験生が多くなり、ランクダウンして安定を狙うという傾向も見られた。

いままでは新学部を設立したり、学部の改組改編を行うと軒並み受験志願者が増加する傾向があった。2010年では、そのような手段を行ってもかならずしも受験生が増えるわけではないことが判明。金融不況の家計への大きさがいかに大きいかわかる。

併願に慎重になっている受験生の話によると、大学が行う点数調整がある。大学が仮に60%が合格の最低ラインと発表していても、実際は中央値補正をされた調整後の点数であることが多い。これは各科目の点数を一番から並べ、真ん中の人の点数を50点に換算する(50÷(中央点)×素点=補正点で計算)。例えば65点が中央点で、自分の点数が75点だとしてみよう。補正された点数は57.7点になってしまう。自分の合否が補正された点数で決められるために、受験生はかなり慎重になっているのだ。

 

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