捕獲器具(トラップ)式
いわゆる「ゴキブリホイホイ」などの粘着シートによる生け捕り方式。捕獲効率はあまり高くありません。■メリット
屍骸が容易に処理できる。
■デメリット
誘引剤(粘着シートにおびき寄せるための薬剤)の誤食の危険性。毒餌式同様、乳幼児やペットのいる家では設置に際しては注意が必要です。
ユニーク(?)な自作トラップとしては、飲みさしのビール缶を放置、ゴキブリをおびき寄せて溺死させる法もありますが、間違ってもそのビールを飲みませんように。
薬剤(残留、蒸散、くん煙、エアゾール)式
有機リン系(ジクロルボス)、ピレスロイド系(コックローチ)などゴキブリが、仲間の通る「通り道」を好んで利用する性質を突いた「残留処理法」や、広範囲を一度に殺虫する「空間処理法(蒸散、くん煙)」、ピンポイント的に目前のゴキブリ個体を殺虫する方法などに大別できます。ただ、「残留処理法」は効果が高いとされているものの、薬剤による汚損や環境への悪影響が懸念され、ここのところ敬遠される傾向にあります。
「空間処理法(バルサンなど)」は処理前・処理後の事前準備が必要で、やや手間がかかります(食べ物、食器、衣類など)。また、蒸散・くん煙を避けたモノ自体に卵が産みつけられていたり、幼虫が潜んでいる場合もあり、大掛かりに思い切った処理として、徹底して行う必要があるといえるでしょう。
私たちに身近なスプレータイプ(エアゾール式)の殺虫剤は、逃げ足の速いゴキブリの生態に併せてジェット噴射できるものが多いのですが、多くは「残留処理法」に準じた効果も併せ持った配合になっています。噴射した先が薬剤で「汚染」されてしまう可能性を頭に置いて使う必要があるということです。
エアゾール(氷殺)式(氷殺ジェット)
スプレータイプによる汚染という懸念を払拭する新しいタイプ。エアゾール式でも薬剤を使わず、ガスによる気化熱でゴキブリを凍らせ殺すタイプで注目されています。腕に覚えのある人による、叩潰式(スリッパ)
殺虫方法としては確かな方法ですが、いかんせん後始末が難です。注意を。以上の殺虫方法は単独よりも、幾つか組み合わせたほうが効果的です。