幼児教室を選ぶポイント2 教室の特性はつかむべし
幼稚園受験には特有の塾の選び方がある
幼児教室選びにあたって幼稚園受験に特有なポイントがあります。
■幼稚園受験を良く知る幼児教室
その幼児教室が幼稚園受験コースをもっているかどうか、幼稚園への合格者を出した経験が豊富かという点を確認しましょう。小学校受験は得意だが幼稚園はちょっと……という教室もあります。あなたの志望する園へ生徒を送り出したことがないかも知れません。幼児教室では小学校受験も含めて、学校所在地の近くにある教室がその学校を得意としていることが良くあります。
暁星幼稚園なら飯田橋の教室、日本女子大附属豊明幼稚園や学習院幼稚園なら目白というように。自宅に近く通うのに便利だからと最寄りの教室を選んでしまうと、その教室が得意とする幼稚園と志望する園がミスマッチとなる可能性も考えられます。
■幼稚園受験目的ではないプレ幼稚園や保育室
小さいうちからあまり受験に特化して働きかけるのは気が進まないという保護者も少なくありません。そこでたくさんの友達と遊んだり、社会性を身につけるのに受験目的ではない教室に通わせるという方法があります。
幼稚園入園前のお子さんを一定時間保育する施設や、プレ幼稚園を利用するケースです。プレ幼稚園は1回いくらというシステムをとるところもあるので利用しやすいのでは。
■知育を目的とした幼児教室
集団行動を経験するにしても遊び中心では心配だという場合に、受験目的ではない幼児教室があります。知育・造形・運動・音楽・リトミックなどの分野に特化した教室と複合的な活動をする教室があります。
■武道や書道、バレエなど礼儀作法を重んじる教室
知育については家庭でやっているけれど、しつけの点で心配がある場合は、礼儀を重んじる習い事をさせるという手段もあります。「道」がつくものは概ねこれに当てはまります。剣道・柔道・書道・茶道など礼に始まり礼に終わりますね。他にも空手、日本舞踊、三味線、お琴などもそうです。西洋のもので代表的なのはバレエではないでしょうか。
こうした習い事で2、3歳のお子さんでも受け入れてくれ、無理なくできそうな道場や教室を探しましょう。小さい子の受け入れに尻込みされる先生は多いですが、そこは交渉次第。例えば剣道場で幼児コースはボール遊びを取り入れているところがあります。
幼稚園受験のために塾や幼児教室をどう選ぶか、あるいは家庭教育だけで進むのかは、ご家庭の教育方針次第。志望する幼稚園の指導方針や教育理念に合うようにお子さんを育てられればいいのです。
しかし、それが本来のお子さんの性質とかけ離れたものであると、無理を強いることになりお子さんが可哀想です。悔いを残さない進め方をぜひしてください。