名所・旧跡/東海の名所・旧跡

江戸時代の町並み残る東海道・関宿(2ページ目)

その昔、江戸と京の都を結んでいた東海道。時代の変遷と共に変わった宿場町が多い中で、今もなお当時の宿場町の面影をたどれる宿場町もあります。今回は昔ながらの宿場町がそのまま残っている関宿をご紹介します。

村田 博之

執筆者:村田 博之

名所・旧跡ガイド

どこまでも続く宿場町の町並みを歩いてみましょう

関宿(3)/関郵便局と百五銀行 関支店
関宿にある郵便局(上)と銀行の支店(下)(2009年8月撮影)
関宿の宿場町は、東の入口から西の入口まで実に1800メートルに及ぶとのこと。町並みの保存、維持も積極的に行われていて、郵便局や銀行などの公共施設も宿場町の雰囲気に溶け込むような造りとしています。

古い町家が軒を並べている所も多いので、どこまで歩いても宿場町の中……という感覚を味わうことができる稀有な場所と言えるでしょう。

関宿(4)/関まちなみ資料館
関まちなみ資料館(2009年8月撮影)
古い町並みの中には、資料館として公開されている所もあります。

昔の旅籠である「玉屋」の中を見学できる関宿旅籠玉屋歴史資料館や、関まちなみ資料館では、関宿に多い町屋の中を見学することが可能です。町歩きの途中で立ち寄って、関宿の歴史を確認してみるのもいいですね。

お店の看板にも注目要です!

関宿(5)/深川屋
関宿銘菓「関の戸」のお店、関宿・深川屋。看板に注目したい(2009年8月撮影)
関宿を歩く時は、お店の看板にも注目してみて下さい。いくつかの看板は表側と裏側で表記が違っているのです。

片方は漢字で、もう片方はかな文字で書かれています。これは関宿の中を歩く旅人たちが江戸と京のどちらを向いているのかを簡単に知るための知恵。

漢字の看板が見える時は江戸の方向に、かな文字の看板が見える時は京の方向に歩いていることがわかるようになっています。東西に長い宿場町ならではのアイデアですよね。


貴重な東海道の宿場町が今も残る関宿をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。行楽日和の中、昔の旅人になった気分が味わえる関宿にぜひ出かけてみてください。

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