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効果抜群!投資信託の組み合わせ術(2ページ目)

安定した資産運用を目指すには、投資信託の「組み合わせ方」はとても重要なポイント。投資信託を始めたい方、次のステップに進もうとしている方に向けて、効果抜群の組み合わせ術を相談事例の中からご紹介します。

執筆者:牧野 なな子

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「4資産分散」で資産運用の土台作り

Tさん: なるほど、まずは国内株式の投資信託を買うことでバランスを整えるんですね。実は、原油高のニュースをよく聞くので、石油に投資するファンドにも興味があります。

ガイド:コモディティファンド(小麦・大豆・石油などの商品に投資するファンド)は話題ですから、関心も高まりますよね。でも、その前にもう少ししっかりと土台を固めてはいかがでしょうか。コモディティファンドはその後にしてみませんか。

Tさん:土台を固めるという視点で考えると、国内株式の次に何を買うのがいいのでしょうか?

ガイド:先ほどの話と重複するところもありますが、資産を「種類」で分散(株式、債券、不動産など)、「国・地域」で分散(日本、外国(米国、欧州、新興国など)の基準によって、選んでいきましょう。

代表的4資産
右図の国内債券・外国債券・国内株式・外国株式の4つの資産を中核に組み合わせるのが基本。ここにREITと呼ばれる不動産投資を加えることもあります。

下の表は、景気と金利が、債券・株・REITのそれぞれの価格にどう影響を及ぼすかを示したもの。

先ほどは相関関数から各資産の関係を見ましたが、この表からも債券と株価、REITが同じ動きをしないことが予測され、分散効果が得られることがわかります。
原則的な資産価格の変動要因

この4資産では、資産運用のコアとなる土台ができるよう、価格の変動が比較的少なく、特定の業種や地域に特化しない安定したものを選びます。その上で、リターンを追求するものとして、コモディティファンドや新興国の株式に投資するBRICS株式ファンドをプラスアルファで考えてみてはいかがでしょうか。

 自分でカスタムメイド VS セット商品を購入 

今回は投資信託を個々に組み合わせ、分散投資を実現する方法をご紹介しました。これは自分で資産のバランスを整えるやり方です。一方で、プロが分散投資をしているバランス型ファンドを買うという方法もあります。いわば、分散投資のセット商品ですね。

それぞれに一長一短があります。詳細はまた別の記事でご紹介しますが、自分なりに資産のバランスを調整したいという方は、今回の方法にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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