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金融機関が破綻!私の投資信託大丈夫?(2ページ目)

続々と聞こえてくる米欧金融機関の破綻、統合、買収のニュース。投資信託はそのしくみから金融機関の破綻に強い商品と言われていますが、そうは言っても、気になる破綻の影響。想定される状況をお伝えします。

執筆者:牧野 なな子

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もしも、金融機関が破綻したら

法律によって私たちの投資信託のお金は守られているが、、

投資信託の形態や規模・販売方法・運用方法により状況が異なるので、一概には言えませんが、もしも、金融機関が破綻した場合、下記の2種類の措置がとられると想定されます。

1.他の金融機関に業務移管
販売会社が破綻した場合、複数の販売会社で取扱いされている投資信託であれば、他の販売会社に預け替え出来ることが考えられます。
運用会社、信託銀行が破綻した場合も、他の金融機関にそのまま業務移管出来ればファンドは引き続き運用されていきます。

預け替えや業務移管となれば、一旦基準価額が下がったとしても、後々自分のペースで売るタイミングを図ることができ影響は一過的なもので済むでしょう。

2.繰り上げ償還
それでは、一つの金融機関でしか扱っていない投資信託はどうでしょう。
その一社が破綻に追い込まれ、受け入れ先が見つからない場合や、運用会社の破綻で運用の引継ぎ先が見つからない場合は、途中で運用を終了され、その時の基準価額で換金する繰上償還になることが考えられます。

そもそも、金融機関の破綻のニュースで、不安になった投資家が相次いで換金すると、純資産が極端に減少→返金のために資産を売却→(株式投信の場合)株価に影響→基準価額の暴落に繋がり、負の連鎖が生まれ、基準価額が大幅に下落することが予想されます。繰上償還になり、基準価額が下落した段階での解約が不可避となると、損失が大きくなってしまうでしょう。

みるみる基準価格が下落していく時、売りたくなる気持はわかりますが、じっと我慢してパニックによる売却をしない、堂々とした心構えが必要です。
売ってしまえばそこで損が確定してしまいますから。

それには、いつかまた基準価格が戻るであろうと信頼できる投資信託を最初に選んでおくことが重要なポイントとなります。


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