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会社四季報を活用しよう2(2ページ目)

前回、会社四季報を使ってファンダメンタル分析するにあたり、大まかな流れをご説明しました。今回は、個別企業を見る場合に確認する所についてご説明したいと思います。

西村 剛

執筆者:西村 剛

株式ガイド

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5.株主





大株主の動向を確認します。ベンチャーキャピタルが筆頭株主にいると、将来売却する可能性があります。一番いいのは社長が大株主である事ですね。

6. 役員
役員の詳細を確認します。役員の名前と大株主の名前が一致しているかどうかを確認してください。役員が大株主である企業の方が、株主を意識した経営が行われている表れだと考えます。

7.財務
特に注目するポイントは株主持分比率、ROE、ROA、キャッシュフローの欄です。
株主持分比率で財務の安全度、ROE、ROAで収益性を確認しキャッシュフローでその会社の現金の流れを確認します。業績欄では黒字でも営業CFがマイナスになっていた場合は、資金が流出していますので原因を調べたほうがいいでしょう。

8.資本異動、格付け
公募増資などの資金調達や株式分割があったかどうかを確認します。
分割は毎年決まった時期に分割する企業もありますのでこの欄でチェックします。





9.株価チャート、指数
株価の推移と出来高の確認、株価指標で今までの高PERと低PERが書いてありますので現在の株価が高いか低いか?どの位置にあるかをこの欄で確認することが出来ます。

今回ご説明した内容は簡単に書いていますが、この内容を確認して投資する人と、しない人は成績が大きく違ってきます。

最初の説明のように、投資行動における重要な事は「森を見て、林を見て、木を見る」という順序をへて、最後に木を選ぶ部分、これが同業他社と比較する事です。
同業他社と比較して、割安かどうかを、他社と比べても優位性があるかどうかを会社四季報を使って判断するだけでも投資成績は改善されると思います。

会社四季報は、投資家にとっては聖書みたいなものです。
いい意味でも、悪い意味でも株式投資に参加している人達みなさんが参考にしますので、みなさんもこのバイブルを上手く使って上手に運用して行きましょう。

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