最近の株式市場は下落が続いたため、従来の長期保有を前提にしたファンダメンタルを重視した投資手法は厳しい環境と言えるのではないでしょうか。
そうした中、下落相場でも比較的利益を生み出すことが出来る投資手法としてシステムトレードが注目され始めています。
システムトレードでは、下落するような局面でも、統計上有利な条件に合致した銘柄を売買すれば利益が増える可能性は高くなり、
最近は初心者でも市販のソフトを使うことで手軽にシステムトレードを実践できる環境にまで徐々になってきている影響もあるようです。
とはいえ、そういったソフトは非常に高価なものが多く、機能も限定されていることから、システムトレードという枠組みで考えてしまうと、自分には縁がないと考えてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は「システムトレードに興味は持っているが、実際に挑戦したことがない」という方や、「すでにシステムトレードを実践している」という方を前提にもう一度わかりやすくご説明致します。
システムトレードって何?
最近はシステムトレードの敷居も大分低くなりました |
ただ、この言葉だけだとなんとなくわかりにくいのでもう少し噛み砕いた表現で言うと、
例えば、バリュー株(割安株)投資であれば、PERやPBRなどの指標をもとに、「安い」と思われる銘柄を購入する投資手法ということになります。
これは、過去に「PERがXX倍以下の銘柄を買えば利益になった(例)」
という売買を行う事によって利益が出たという実績が根拠になり、その根拠に基づいて投資をします。株の法則に基づいて投資をするみたいなものです。
実はシステムトレードもまったく同様で、
過去に「あるパターンが現れたときに売買していれば利益になる」
という実績を根拠に売買を行なう投資手法なのです。
要は、自分で作った売買ルールを作り出して実践していくという点では、同じ考え方です。
・PER:株価収益率。「Price Earning Ratio」の略称で、株価の割安・割高を判断する指標の一つ。株価を一株当たり利益で割って求めます。
・PBR:株価純資産倍率。「Price Book-value Ratio」の略称で、株価の割安・割高を判断する指標の一つ。株価を一株当たり純資産で割って求めます。
システムトレードの概要のご説明は次のページに続きます。
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