株・株式投資/株式チャートの見方・株価分析の仕方

信用評価損率とは?

信用評価損率とは、信用取引をおこなっている投資家がどれだけ信用取引を使った取引で損をしているかについてパーセントで表した指標で、株式市場全体が買われ過ぎか、売られ過ぎかを判断するために使います。今日は信用評価損率について見てみましょう。

西村 剛

執筆者:西村 剛

株式ガイド

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信用評価損率とは

信用評価損率とは、信用取引(信用買い)をおこなっている投資家がどれだけ信用取引を使った取引で損をしているかについてパーセントで表した指標です。信用評価損率の数字は、東京証券取引所が毎週第3営業日に公表している「信用取引現在高」の数値を用いて日本経済新聞社が算出した数字が一般的に使われています。信用評価損率の数字は日本経済新聞のマーケット総合欄に掲載されていますので、マメに確認すると良いでしょう。また最近では各証券会社が自社の顧客の信用取引の状況を使って独自の信用評価損率を発表しているところもありますのでそちらも参考にすると良いでしょう。
まず信用取引の状況と株式市場の関係についてお話します。一般的に信用買いは、株式市場が上昇局面にあると投資家の投資意欲が高まることもあり、信用買い残高は増加します。逆に株式市場が下降局面にあると、投資家の投資意欲が低くなることもあり、信用買い残高は減少する傾向にあります。また、信用取引をして、建て玉を持っている投資家はいずれ反対売買で損益を確定することになるため、信用買い残高の増加は将来の売り圧力の高まりを意味しているのです。

次のページでは「信用評価損率の見方」についてお話いたします。
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