株・株式投資/株式銘柄の選び方

高配当銘柄の探し方(2ページ目)

株式投資で得られる利益のうち、見逃せないのが配当です。ただ、高配当銘柄だからと安易に投資するのは危険です。まずは配当の仕組みから再確認し、株価と配当利回りの関係を理解していきましょう。次のステップとして具体的にどの高配当銘柄を狙えばいいのか3つのポイントをご紹介します。

藤村 哲也

執筆者:藤村 哲也

株式ガイド

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配当銘柄の選び方――3つのポイント

そもそも配当のみを見て株を購入するのは危険です。前のページでも説明しましたが、株価が下がれば配当利回りは上がります。すなわち、何か悪い材料が出た株が急激に売られ、配当利回りが上がっているということも充分に考えられるのです。

では、どういう銘柄を買えばいいのか。ここでは3つほどポイントを絞ってご説明します。

1.利益がしっかりしている会社
冒頭に説明しましたが、配当というのは、「利益の分け前」です。ということは利益のない会社からは本来出ないはずのお金ですよね。したがって利益が出ていないのに配当を維持しているような会社は明らかに無理をしています。その無理が更なる不幸を招くこともありますのでご注意を。

2.チャートが急落していない会社
株価が急落すれば、分母が小さくなるので配当利回りは当然上がります。しかしそれが経営悪化のサインで、その後利益が大幅に減ってしまうようでは、いわゆる「利益の分け前」がなくなってしまう可能性も大きいです。

3.自分の良く知っている会社
これは、配当株を買うときに限ったことではありません。株式投資をする際の基本をここでも再認識してください。自分がよく知っている企業の株を買うようにしましょう。高配当株に限っていえば、皆さんのご存知の有名企業の中にも沢山あります。高配当だからといって聞いたこともない企業に投資をするより、自分が良く知っている企業に投資をするようにしてください。下記の高配当銘柄ランキングをご覧ください。皆さんご存知の企業も高配当銘柄となっていることがお分かりいただけると思います。

※下記ランキングはSBI証券のスクリーニング機能により抽出しています。
抽出条件は時価総額1000億以上の銘柄です。

2013年9月27日現在 高配当銘柄(予想配当)ランキング

1位  あおぞら銀行 4.76%
2位  アコーディア・ゴルフ 4.54%
3位  東燃ゼネラル石油 4.16%
4位  キヤノン 4.10%
5位  武田薬品工業 3.85%
6位  信金中央金庫 3.83%
7位  NTTドコモ 3.78% 
8位  ユニーグループHD 3.74%
9位  マネックスグループ 3.74%
10位   エーザイ 3.70%

※2013年9月27日終値ベース時点。

トップはあおぞら銀行、そのほかにはエーザイや武田薬品など製薬会社が目立ちますね。製薬会社は一般的に景気に左右されにくく、業績が安定しているため配当が高い傾向にあります。

キヤノンやNTTドコモなどおなじみの企業も高配当銘柄となっており、知名度が高い大手企業でも3%を上回る銘柄が少なくないのです。

今回のランキングは時価総額1000億円以上の銘柄を対象としています。もう少し時価総額が低い銘柄に対象を広げてみると「この企業がこんな配当利回りなの?」という発見があるかもしれません。

ぜひ3つのポイントを加味しながら有望な高配当銘柄を探してみてください。
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