株・株式投資/株式銘柄の選び方

高配当銘柄の探し方

株式投資で得られる利益のうち、見逃せないのが配当です。ただ、高配当銘柄だからと安易に投資するのは危険です。まずは配当の仕組みから再確認し、株価と配当利回りの関係を理解していきましょう。次のステップとして具体的にどの高配当銘柄を狙えばいいのか3つのポイントをご紹介します。

藤村 哲也

執筆者:藤村 哲也

株式ガイド

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高配当銘柄を狙う!

高配当株の探し方

高配当株の探し方

今回は「配当株」について説明したいと思います。

ではまず「配当」の説明から入ります。配当というのは、株式を発行している企業が、利益の一部を株主に還元するもの、分かりやすく言うと「儲けの分け前」です。四季報などを見ていると、配当10円とか書いてあるでしょう。あれが配当の額です。「えー、10円しかもらえないの」と思われる方もいるかもしれませんが、この額は1株あたりの配当の金額なので、例えば1000株保有している場合「10円×1000株=10000円」という計算になります。

配当利回りとは

では、次に配当利回りについて説明しましょう。どちらかというと配当金よりも、この配当利回りを理解していただく方が今後の役に立つでしょう。

配当利回りとは「預金の利回りみたいなもの」と考えていただいて結構です。「自分が買った株の株価に対して、いくらの配当がもらえるか」という計算です。株価に対して割り出す物ですから、当然預金のように全員に一律で同じ利回りが出るわけではありません。ご自身がその株をいくらで買ったが重要になってくるわけです。

配当利回り(%)=1株当たりの年間配当金/現在の株価×100

上の式が、配当利回りの計算になります。なお、投資の参考指標とする際は過去の配当金額ではなく、年間配当金の予想値を採用します。では実際の企業の株価を例にとって計算してみましょう。

●トヨタ自動車<7203>の場合

10/18終値:
株価6280円
2014年3月期の年間配当(予想)120円~140円

配当利回り:120円/6280円×100=1.91%

2014年3月期の予想配当は現時点では120円~140円。今後確定していきますが120円としましょう。120円とすると「1.91%」という数字が出ました。この数字を銀行や郵便局の金利と比べてみて下さい。比べ物にならないですよね。これが株式の配当利回りです。

株価が下がれば配当利回りが上がる!

配当利回りは株価で割って計算するものです。仮にトヨタ自動車の株価が5000円に下がったとしましょう。配当利回りは大幅に上がります。

配当利回り:120円/5000円×100=2.4%

同じ投資でも6280円で120円貰えるのか、5000円で120円貰えるかでは大きな差がありますね。保有株数が多いほどその差が実感できると思います。株価が下がると配当利回りの魅力が増すことになり、それが投資を呼び込む場合が多くあるのです。

つまり配当利回りは投資面での指標としても(あくまでひとつの指標として)活用できるのです。

いろいろと計算式を説明しましたが、実は証券会社のサイト等に行けば、今の株価で購入した場合の配当利回りを簡単に見ることが出来ます。ぜひ活用してみてください。

では、次のページで配当銘柄の選び方を解説します。

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