ハーモニックドライブシステムズ(6324)

ロボットに使われるハーモニックドライブの技術
ロボットにも使われるハーモニックドライブの技術
ハーモニックドライブと呼ばれる精密減速機(歯車)は、高精度、小型、軽量が特徴で、歯のかみ合う数が多いため、大きなトルク(力)が発生し、正確な位置決めが可能となります。その用途は、高精度な位置決めが求められる半導体・液晶の製造装置、産業用ロボット、航空宇宙機器、医療用機器など、科学の最先端分野で重要な役割を果たしています。

製品としては、ホンダのASIMO(30個程度使用されている)、ハワイ島の大型光学赤外線望遠鏡、エアバス社のフライトナビゲーションシステム、火星探査車、油田及びガス産業向け掘削システムなどさまざまなところで利用されています。

このハーモニックドライブに弊社が注目している大きな理由の一つは、多くの場面でこのハーモニックドライブの技術が使われる機会が増し、しかも精密さを求められるほど多くの個数が必要となるためです。たとえば、アシモのような人間型ロボットには数多くの関節が必要となりますが、そのスムーズに動く関節部分という大事なところにこのハーモニックドライブが利用されているのです。

液晶の大型化に伴い液晶製造装置向けの伸びが著しい

そのほかにも、大型液晶を生産するのに必要なガラス基盤を支え、そのガラス基盤を正確に搬送していくところにも利用されています。液晶テレビの需要増大に伴いこのガラス基盤の大型化が急速に進んでいるのですが、それを支え、正確な場所に運び加工しなければなりません。大型化が進めば進むほどハーモニックドライブの個数は必要となることなどから現在稼働率が上昇してきているのが現状です。

単位:百万円

2003.32004.32005.32006.3
売上高9,10112,03114,11014,452
液晶製造装置向け3935421,1021,364
液晶向け比率4.3%4.5%7.8%9.4%
ロボット向け2,5583,5834,1543,687


すでに2006年3月期は過去最高の売上となり、今期は更なる続伸が見込まれております。

下の表は同社が2006年5月に発表した2006年3月期決算。2008年3月期は弊社予想です。

単位:百万円

2006.3実績 2007.3(予) 2008.3(予)
売上高 14,452 17,000 21,500
経常利益 3,383 3,850 5,700
当期純利益 2,114 2,200 3,300
EPS(円) 65,227 22,626 33,225


ハーモニックドライブシステムズ(6324)の注目ポイント


ここで同社のポイントをあげると、

■液晶テレビ、プラズマディスプレイ、太陽電池パネルや大型望遠鏡など製品が大型化するにつれてハーモニックドライブの必要個数が増加すること。

■ITバブル期の設備増強分で、2008年3月期の売上高予想215億円が現設備で生産可能であり、巨額の設備投資は当面しなくて済み、経常利益率が高いこと。

■外形70ミリ超の大きさのものはナブテスコと競合するが、それ以下の精密減速機では当社の独壇場であること。

■医療・航空・宇宙・人間型ロボットの更なる用途拡大が見込まれること。

以上のように同社は、高度化するハイテク産業のさまざまなところで係っており、今後も需要拡大が見込まれる。

足元で、第1四半期決算は単体で売上高40億3,600万円(前年同期比+17.5%)と順調に推移しています。昨年も2度の決算上方修正があり、今期も増額の公算が高いと思われます。株価は7/28(金)終値で、559,000円で今期予想PER24.7倍、来期予想16.8倍

1月の上場来高値に何度かトライして、直近で高値を更新。タイミングとしては、25日移動平均の520,000円前後でお勧めしたいが、7/21高値の598,000円に向けた動きがあり早々に高値更新してくれば、その時点で考慮が必要かと判断しております。

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