環境対応車も日本の技術力輝く
環境対応車 |
自動車市場では、日米はガソリン車中心だが、欧州では燃料噴射装置「コモンレールシステム」(ドイツ・ボッシュ)が登場して以来、ディーゼルが急速に普及しました。
エネルギー技術の高度化が求められている自動車業界で、90年代以降に多くのクリーン化、ハイパワー化技術が生み出され、ディーゼルの元来の長所であった燃費の良さがクローズアップされています。
ディーゼルの世界市場は今後10年で約2倍になり、2005年に1500万台だった販売台数は2015年には2900万台に増加すると予測されています。とくに今後は米国とカナダで潜在需要が大きいと思われます。
燃料面でも軽油への混合を目的に菜種油、大豆油、パーム油などをエステル化したバイオディーゼル燃料や石油以外の天然ガス、バイオマス、重質油などの一次エネルギーから生成された合成ガスを液化したGTL燃料(シェルと三菱商事がカタールで本格的な製造を検討中)、DME燃料が開発されつつあります。しかし、地域によって規制に差があるため、どの環境適応車が本命であるかは現状は不明確です。
トヨタは言うまでもなく、ハイブリッド技術で世界の最先端を行っています。1997年に世界初の量産ハイブリッド乗用車「プリウス」を発売し、2000年からは、北米や欧州など海外でも販売を開始しました。その後もミニバン、SUV、さらにはFRセダンなど搭載車種の拡大と主力車種「プリウス」の販売が牽引し、ハイブリッド車で環境適応車で世界をリードしています。トヨタ自動車のハイブリッド車の販売台数は2000年が世界で2万台弱しか販売されていなかったのに対し2003年は5万台、2005年は23万台、2006年は31万台、2007年は44万台、と徐々にですが世界的に普及が進みつつあり2010年には100万台を販売する計画。
これをもってトヨタの株を薦めることはありません。ハイブリッドカーの普及には二次電池の技術が必須となります。三洋電機をはじめとした電池メーカーは引き続き要注目といえるでしょう。
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