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銘柄の選択で100万円と6000万円の開き(2ページ目)

この10年間、暴落局面は3度ありました。1997年、2001年、2008年です。暴落時に株を購入するのは怖いものですが、その効果は絶大なものがあります。暴落局面のチャンスは一瞬です。

藤村 哲也

執筆者:藤村 哲也

株式ガイド

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過去の暴落時もチャンスは一瞬!

ユニクロのチャンスも一瞬!
ユニクロのチャンスも一瞬!
ファーストリテイリング(9983)の具体例

※2000年8月に1株を2株に分割

前回のアジア通貨危機の暴落時、ファーストリテイリング(ユニクロ)は1,050円まで売られました。その時に購入していれば2年5ヵ月後には61倍になったのです。

100万円でも購入していれば6,100万円ですから暴落時こその株の醍醐味といっても良いでしょう。
1998年6月22日2000年11月7日上昇率投資期間
1,050円32,200円61倍2年5ヶ月

しかし、その暴落時の購入チャンスは一瞬で過ぎ去ってしまいます。
下記がその暴落時の6月以降数ヶ月の株価の動きです。
1998/6/221998/7/22(1ヵ月後)1998/12/22(半年後)
1,050円1,439円1,900円
一ヵ月後には37%上昇、半年後には80%の上昇とあっという間に上昇に転じ、みるみるとそのチャンスは通り過ぎてしまったのです。

このように暴落時のチャンスは一瞬です!!!

ただ同じ暴落時であっても例えば大成建設に投資していればその後ほとんど上昇していません。先のようにビッグチャンス銘柄ほどチャンスは一瞬で、ほかの銘柄はゆっくり買っても間に合う(暴落時こそのチャンスではない!)のです。
暴落時、購入する銘柄で資産は雲泥の差
アジア通貨危機98年安値00年高値騰落率期間100万円投資で
ユニクロ(9983)263円16,100円 61倍2年4ヶ月6,100万円
大成建設(1801)202円230円13.8%2年113.8万円
日経平均株価12,879円20,833円61.7%2年4ヶ月-
※ユニクロ(9983)は株式分割考慮後の株価です。(ユニクロの正式銘柄名は「ファーストリテイリング」です)

アジア通貨危機の安値圏でユニクロ(9983)か大成建設(1801)の選択一つ、一度の決断でその後の資産格差は52倍にも開きます!

100万円投資していれば、片や6100万円!片や113万円です!

安い局面だからといって、「何を(どんな銘柄を)購入しても良い」という訳ではありません。いま「何を」購入するのかを間違うと後の祭りになりかねないのです。

投資する企業の事業内容・事業環境・市場での優位性や業界全体の動向などを調査した上で、現在のような環境下(世界的な景気減速もしくは後退)にあっても成長を持続できる企業を発掘する事が重要となります。

上記の表からも、1996年からの「アジア通貨危機」で訪れた暴落チャンス時に、ユニクロに投資していたか?大成建設に投資していたか?で、その後のパフォーマンスに雲泥の差が出た事が分ります。

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