資産運用/資産運用をするときの鉄則

個人向け国債って?

「今でも国債を買っているわ。何それ?」 混乱しそうですね。「個人向け国債」。預貯金にもあるでしょう「個人に限らせていただきます」というのが…。その国債版ですね。現在検討中です。

大沼 恵美子

執筆者:大沼 恵美子

貯蓄ガイド

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「来年の話をすれば鬼が笑う」かも知れない来年の話!
来年2月頃、対象を個人に限定した国債が発売される予定です。

詳細は現在検討中ですが、「このような内容になるのでは…」という情報をピックアップしてまとめてみました。


発行条件

額面   1万円
金利   変動金利(半年ごとに見なおし)
期間   10年
税金   非課税
流通性  なし(国が買い上げる)
証券   なし(ペーパレス)


変動金利

現在発行されている国債は、一部を除き固定金利です。低金利下で、10年という長期の固定金利商品を購入するのは、ちょっと勇気が必要ですね。そこで変動金利にして、金利上昇に対応する。魅力度アップ、というわけです。

利率は利払い日直前に入札された10年国債の利率または利回りを基準に計算される、半年ごとの変動金利の予定です。

《変動金利の決まり方の例》
・定数法:基準になる利率(利回り)から一定の数値を引く。
・乗数法:基準になる利率(利回り)に一定の数値をかける。
  *現在流通中の変動利付国債の利率は、定数法を採用


ペーパレス

この国債のもう一つの特徴は、ペーパレス。金融機関などに個人用国債専用口座を開設し、その口座で元本や利息の受け渡しを行うシステムが検討されています。


流通性

個人向け国債は非市場性国債です。途中換金する時には、財務省に買い取ってもらうことになります。この時、元本は保証されますが、売却手数料(=1年分の利子相当額の予定)が必要です。


非課税

割引債の償還差益には18%、利付国債の利子には20%の源泉分離課税でしたが、個人向け国債は非課税になる予定です。


リスク度が低い

低金利時に長期国債を購入する時の不安は、金利が上昇したら…です。その不安を変動金利がカバーします。

また、途中で換金したくなった時、低金利の国債は、売却損が出る可能性が大でした。これを手数料は払うにしても、財務省が買い上げ元本は保証ということですから、この不安も解消です。

まだまだ検討中の個人向け国債。発行条件次第では人気がブレイクするかもしれません。
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