<目次>
■リバースモーゲージとは
■長期生活支援資金貸付制度とは
■貸付対象者(世帯)の条件は
2003年日本経済新聞社が60・70代のシニア世代700人に行った「セカンドライフのライフプランと生活設計」に関するアンケート調査によると、資産を自分や夫婦で使いきりたいと考えている人が55.5%と過半数を占めました。
不動産を所有しているシルバーの中には、金融資産が不足している、または年金等の現金収入が少なくて生活費が不足していると感じている人が少なくありません。
居住してる自宅を活用して生活資金を得る方法があれば、お金の心配から解放され、なお且つ自分の資産を自分で使いきることができます。そんな一石二鳥(?)の方法はないのでしょうか。
高齢化社会の到来を前に、ある検討が厚生労働省で行われていました。(一部抜粋)
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生活福祉資金貸付事業について(地域福祉課)
<長期生活資金制度の新たな実施について>
近年、高齢化が急速に進展する中で、居住用資産を有するものの現金収入が少ないことから、生計の維持が困難となる高齢者世帯が生じることも考えられる。こうした状況を背景として、一定の居住用資産を有し、将来にわたりその住居に住み続けることを希望する高齢者世帯に対し、当該不動産を担保として生活資金の貸付けを行う「長期生活支援資金」について、昨年12月に制度要綱を施行したところである。
ついては、都道府県においては、本制度の円滑な実施について事業の実施主体である都道府県社協に対する支援を願うとともに、関係方面に対する周知方願いたい。
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そして平成14年に長期生活支援資金貸付制度(=自治体主導のリバースモーゲージ)が導入され、実施主体は都道府県社会福祉協議会、申込み先は市町村の社会福祉協議会となりました。この制度、現在16都道府県で導入されています。
■リバースモーゲージとは
リバースモーゲージの先駆者といえば武蔵野市。1981年日本で最初にリバースモーゲージを導入した自治体です。
リバースモーゲージの仕組みは簡単です。自宅を担保に毎月一定額の貸付を受けます。貸付の清算は原則自宅を処分して行う、というものです。
■長期生活支援資金貸付制度とは
自治体が、現在所有し居住している自宅にこれからもず~と住み続けたいと考えている低所得の高齢者に対して、その不動産を担保に生活資金を貸付ける制度、これを「長期生活支援資金貸付制度」と言います。毎月一定額を受取り最後に不動産を処分して貸付金を清算することから逆住宅ローンとも言われています。