お金の流れを変えるソーシャル・ファイナンス

ヨーロッパの代表的なソーシャルバンク
2008年1月17日「クローズアップ現代」(NHK)でソーシャル・ファイナンスの一種である「NPOバンク」「市民ファンド」が紹介されました。ソーシャル・ファイナンスとは「金銭的な収益より環境的・社会的な収益に重きをおく金融活動」を意味します。社会的な利益追求を目標とする「ソーシャル・バンク」は1970年代にヨーロッパで誕生し、近年米国や日本でも誕生しています。イタリアの倫理銀行は、融資先を
  • 社会的協同=社会的弱者に対する衛生・教育サービスの提供
  • 国際的協同=移民支援、フェアトレード、マイクロファイナンスなど
  • 環境=:代替エネルギーの開発・使用、環境にやさしい交通手段など
  • 文化・市民社会=伝統文化の保存、貧困地域での雇用創出など

の4分野に限定し、預金者は自分の預金の融資先分野や適用金利を選択(ゼロ~上限まで)します。06年末の預金総額は4.2億ユーロ、貸付総額は3.2億ユーロでした。

「より高い金利や運用益」は、一般に金融商品を選ぶ際の重要なポイントの1つです。虎の子のお金はどんな企業に融資されるのか、あるいは投資した企業はどんな企業活動をしているのか、なんてほとんどの人は考えないでしょう。ひょっとしたら、そのお金はまわりまわって環境破壊や貧困の拡大、武器製造などの企業活動に使われているかも……。
クラスター爆弾を製造している会社への日本の銀行の融資額

そんなのイヤだ、と思っても預金者に選択の余地はありません。しかし、ソーシャル・ファイナンスでは、貸し手が借り手や貸出先(分野)などを選ぶ・指定することができます。お金よりもっと価値があると思う対象に自分の意思でお金を融資・投資する、そんな新しいお金の流れが始まっています。エコ貯金もその1つです。

エコ貯金ってどんな貯金なのでしょう。詳しくは次ページで