優待狙いでタカラの株を持っていた
株主優待でしか手に入らないチョロQがある!それを楽しみにしている方もいるのではないでしょうか。 |
優待狙いなので、しばらく株を持っていることにしたSさんは、株価や会社の状況などはほとんど気にしなかったそうです。「チョロQがやってくる」と何の疑いも持たなかったのですが、それは少々甘かったようです。気がついたらタカラに異変が起きていたのです!
タカラとトミーが合併したことで持ち株数が変化した
タカラは2006年の3月1日にトミーと合併をして「タカラトミー」となりました。会社が合併してお互いのいいところを吸収し、よりよい会社になることを目指しての合併でした。もちろん消費者としては、それに越したことはありません。しかし、ここでSさんにとって問題が発生してしまったのです。新しく「タカラトミー」となったので、新株式が発行されます。もちろんタカラ株を持っていたSさんのところにも新株式がくるのですが、そのまま200株がもらえるわけではないのです。
Sさんが持っていたタカラ株1株について、タカラトミー株が0.356株の割合で発行されることになりました。その結果、Sさんの持ち株数は200×0.356=71.2株になってしまったのです。
株主優待は2006年年3月31日末現在の株主名簿および実質株主名簿に100株以上保有で載らなければなりません。しかしSさんは100株に満たないので、優待がもらえなくなってしまったのです。
これに気づいたのは優待の権利が取れる日のずっと後。泣くに泣けないSさんだったのです。そんなSさんのところに、タカラトミーから手紙がきました。どんな手紙だったのでしょうか?内容は次のページです。