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配当が優先的にもらえる株がある!?

株式には種類があるということをご存知でしょうか?その中には配当を優先的にもらえるという株もあるのです。今回の記事では、そんなちょっと特別な株を紹介します。

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

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株には種類があるって知ってた?

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一口に「株」といっても実は種類がある。そんなトリビア的な話題が今回の内容。
4月23日の日本経済新聞に、東証が「種類株」市場を創設するという記事がありました。年内にも創設される予定で、今後種類株の上場を審査するときの指針を作るようです。判断基準としては、株主の権利を著しく制限しないか、投資家への情報開示はどうなのかなどが基本になります。

なるほど、市場を作るのかということは分かったのですが、その前に、種類株って一体何?という疑問がわきませんか?実は私は、「種類株」という言葉を聞いたのは今回がはじめて。なので、一体なんのことやらという感じなのです。たぶん、私と同じように思った方もたくさんいると思うので、今回は「種類株」について見ていきましょう。

種類株というのは、一言で言えば普通株とは違って色々な権利が優先されたり制限されている株のこと。普通株というのは、私たちが普段取引している株のことです。最も一般的で、他の株式と区別するために普通株と呼んでいるんですよね。

種類株と大きな枠で考えた場合でも、その中身は細かく分けることができます。そこで代表的な種類株をピックアップしてみました。

優先株

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配当の面で、投資家に有利な「優先株」。こんな株があったんだ!
普通株の場合は、株主総会における議決権など会社の経営に参加できる権利がありますよね。でも優先株にはそれがありません。しかし、「普通株」と比べて、株式配当を受け取ったり、企業が解散したときの残余財産を分配したりする場合に、普通株より優先して権利が与えられています。

それに会社の業績が悪化しても、普通株に優先して配当が受けられるのです。普通株が減配や無配といった状況になっても、利益があれば、優先株には配当が行われるという特徴もあります。

通常、優先株の場合は、普通株に比べて上乗せされた配当が受けられるので、投資家にとっては高利回りが期待できるのが特徴の1つ。一方で、優先株には議決権がないので、企業の経営に対して口出しすることはできません。だから企業にとっては、株の買い占めによる乗っ取りなどは心配することなく、必要な資本を増やすことができるというメリットもあるんです。

では、どうやったら優先株が買えるのか。実は優先株は通常、あまり発行されません。発行される時は、その会社が事業活動を行うために必要なお金を調達したいけれど、なかなか集まらない時や、借金の棒引きなどの肩代わりとしたいときなどに多いで、いつでもどんな銘柄でも買えるというわけではないのです。

優先株には、配当の優先権の度合いにより、様々な形式の株式があります。
今期の支払いがされなかった時に、その未払い分を次期以降に繰り越して支払ってくれる「累積的優先株式」、逆に繰り越さない「非累積的優先株式」があります。
その他、優先配当率が満たされ、それでも会社に配当可能利益が残っているとき、残りの分配に参加出来る「参加的優先株式」もあるのです。

他にも種類株があるので、次のページで紹介しましょう。

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