ドバイの光と影
石田さんの著書、「ドバイ株投資完全マニュアル」。これを読んでドバイ株投資デビューだ! |
ドバイというと、新興国の中で注目を集めている投資先の1つです。その内容は「リリース間近!オンラインでドバイ株投資」で詳しく紹介していて、何とも壮大なプロジェクトがあったり、日本にいたら想像すらできない施設の建設があったりと、本当に今後の成長を期待してしまう市場です。しかし、そういった光の部分よりも影の部分を見て欲しいと石田さんは言います。
その影の部分というのは、言い方を変えれば投資リスクのこと。例えば、投資の中枢であるドバイ証券取引所は、設立されたのが2000年と、まだまだできたてホヤホヤの市場です。そのために上場している銘柄が少なく、しかもかなり偏っているというのが正直なところです。ということは、偏りが生じている業種が不振になった場合、その影響はかなり大きなものとなってしまうのです。
また、後継者問題もあって、今ドバイの経済発展の指揮をとっているシェイク・モハメッドの次に指揮者となる人物が、密かな問題になっているのです。シェイク・モハメットと同様、もしくはそれ以上に力を発揮できる人物がはたしているのか。そこが怪訝材料の1つとなっているのも事実です。
さらに、石田さんが一番心配しているのはインフレです。石田さんは10月の半ばにドバイに行き、その前には8月にも行っています。この間約2ヶ月たっているわけですが、この間で大きく変わっているものの1つが物の値段なんだそうです。ホテル代も値上がりし、特に10月半ばはラマダン明けで観光客が殺到したという理由もあり、約2倍になったとか。あまりの値上がりに、ドバイの住民、なかでも特に近隣諸国から出稼ぎに来ている労働者でさえも生活苦に陥るのではないかと心配していました。そのくらいインフレが加速しているのが、今のドバイの影の部分です。
スペシャルゲストの登場
デビッド・サンダースさんは、日本語がペラペラ。セミナーも、もちろん日本語で行われた。 |
セミナーでは10社ほど上げていただいたのですが、その中から2社、ここでもピックアップしてみましょう。
まずは、ドバイ証券取引所。UAE国内での始めての証券取引所で2000年に設立、2006円に上場しています。今後、多くのIPOがあり、上場銘柄数は増える可能性が高く、日本のドバイ株投資に興味がある投資家からは、高い評価を得ている銘柄の1つ。証券取引所なので、倒産というリスクも少ないと思われます。
ドバイ証券取引所。実は、ここ自体、マーケットに上場している。ちなみにドバイ証券取引所はドバイ・ワールド・トレードセンターにある。 |
そして、2社目は中東湾岸地域最大の不動産デベロッパーである、エマール・プロパティ。サウジアラビア、モロッコ、エジプト、パキスタン、スーダン、レバノン、など他の湾岸中東地域でも大型開発案件を受注し、いたるとことで看板も見かけるとか。不動産産業はドバイ政府の戦略的事業の1つでもあるので、政府からの支援も得ていて、ドバイ政府はこの会社の株を32%保有。さらにサウジアラビアの14兆円エコノミックフリーゾーン・メガプロジェクトにも参加しています。
エマール・プロパティの数ある開発物件のひとつ"ドバイマリーナ。 |
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