下落相場で行う3つの対処法
パニック状態から脱するためにも、ちょっと一息いれてみよう |
■売る
■買い足しをする
■様子を見る
まずは売るから見ていきましょう。売るといっても、実は2通りあって、損切りと空売りです。まずは損切りから見ていきましょう。
先ほどのマイナス許容範囲を超えてしまった場合には、潔く損切りをします。ここでの迷いは禁物。買ったときから決めているので、機械的に行いましょう。
損切りの後は、気分もよくないので直後にトレードをするのはお勧めできません。何度も記事では書いていますが、その日はトレードをしないとか、気分転換のためにPCから離れるといった、精神的な面でのケアも必要です。
そうしないと、すぐに損切り分を取り戻そうとして、無謀なトレードに走ってしまう可能性があるからです。この場合、結果もあまりよくありません。普通に考えれば「なぜ、この銘柄を買ったのか?」というような銘柄に手を出してしまうことも。
その理由は、冷静に判断できていないからなのです。損切りの後は、どうしても気持ちが焦ってしまうので、取りかえすことを考えてしまい、銘柄を見たときでも、なんだか勝てそうな感じがしてしまうんです。しかし、よく考えれば「これは違うかな」という銘柄だったりしてしまう。
そうならないためにも、いったんトレードから離れて、冷静な判断ができるようになってからトレードを再開してもいいのではないでしょうか。
空売りで下落相場を乗り切る
株価が下がると思うのであれば、空売りが有効です。これは「サブプライムでゴールドマン勝利の理由」の記事にもありますが、先に株を売ってしまって、下がったところで買い戻し、差額分の利益を取るという方法です。ただし、すべての銘柄でできるかというとそうではなく、貸借銘柄でなければできません。私の場合は、四季報で調べていて、「貸借」とあれば空売りができます。ただし、リスクはつきものなので、買いから入るときよりは損切りの基準は厳しくしたほうがいいかもしれません。
また、配当の権利取りの日をまたいで損切りをすると、逆に配当を支払うことになるので注意が必要です。「え!?配当を支払わなくちゃいけないの?」にもありますが、空売りをした状態で権利落ち日を迎えてしまうと、配当調整金として配当を支払うことになってしまうのです。
もちろん配当調整金よりも空売りで儲かる額が大きいのであればいいのですが、これはあくまで予想なので、リスクは大きいかもしれません。もちろん配当の額にもよりますが、月末に空売りをするときには気をつけましょう!
次のページでは、買い足すことのメリットについて見ていきます。次のページへ!