まずはポートフォリオを確認
株価が下がっているときは、自分のポートフォリオを見るのは辛いもの。でも、ここで現実を把握するためにも、ちゃんと確認をしておこう。 |
まず、一番最初にすることは、自分の資産がどの程度変動したかを確かめることです。相場が荒れているのであれば、マイナスになっていることのほうが多いかもしれませんが、どこまでのマイナスになっているのかを確かめてみましょう。
と、その前に、このマイナスの許容範囲を決めておくということがとても大切なことです。「トレードに必要なことは手法よりも○○?」で紹介したように、買った時点でそのトレードのシナリオを作っておくことはとても重要。そしてトレードが終わったときに、たとえ損切りで終わったとしても、シナリオ通りに行うことができれば、それでいいのです。
ということは、どこまでがマイナスの許容範囲なのかもあらかじめ決めておかなければなりません。これをしてから、実際に買った後の株価の動きに合わせて対処していけばいいのです。
ここで自分のポートフォリオの状態を確認すると同時に、なぜそれほど相場が荒れているのかを確かめます。ようは情報収集です。
情報を集める
相場が荒れるということは、それなりの理由があるはずです。今回は、世界的な株安と円高が重なって一気に相場が崩れましたが、中にはそういう理由でないときもあります。たとえば、ただ単にアメリカのNYダウの動きにつられて下がったという場合や、週末だからという理由もあります。しかし、これもどこまで影響を及ぼすのかを前もって読んでいくのは、とても難しいことです。今回のサブプライム問題も、ここまで広かることを予想できたプロはそう多くはないのかもしれません。
ましてや個人投資家レベルでは、情報の質も量も違ってきてしまうので、情報を「正しく」受け取ることは難しいと思います。
とはいっても、情報を得ることは必要なので、新聞やネット上での情報収集はしておいたほうがいいでしょう。たとえば、Yahoo!ファイナンスや株式投資の専門サイト、もしくは個人投資家のブログでもいいと思います。
ただ、個人投資家のブログの場合は売買履歴などが載っていることもありますが、ここで注意することがあります。それは、その売買は、あくまでそのトレーダーの手法においての履歴だということです。つまりすべての人に当てはまるわけではないということ。
銘柄を選んだ理由も、その株価で買った理由も、そのトレーダーの理由なのです。だから、全く同じようにできるかというと、私はできないような気がします。したがって、個人投資家の売買履歴を見る場合には、銘柄ではなく、どうしてそこで買ったのか(売ったのか)を考える必要があります。
もちろん、そういった背景を知ることができれば、とても勉強になります。勝てるトレーダーにはちゃんとした理由があるもの。その部分を参考にしてもいいと思います。
さて、次のページからは下落相場での対処法を3つ紹介していきます。次のページへ!