株価の大きな動き
■トヨタの株価が半分になる、あるいは三菱UFJフィナンシャル・グループの株価が倍になる。時価総額は株価の動きに連動するので、発行株式数が変わらない状態で株価が2倍になれば、当然時価総額も2倍になります。もちろん株価が半分になれば、時価総額も半分。
トヨタの株価が半分になるというのは、よほどのことだと思うので、現実的ではないと思いますが、仮に業績が下がり、しかも円高が一気に進む、そしてニューヨークが暴落するなど、複数の要因が重なりあった場合、株価が下がることになります。
しかし、こういう場合には三菱UFJフィナンシャル・グループにも大きな影響を与えることになります。チャートを見ても、この2つの銘柄は似たような動きをするので、たとえば、業績に関することなど、個別の特別な理由がない限り株価の動きに大きな違いが出ることはなさそうです。
ピンクが三菱UFJフィナンシャル・グループ、青がトヨタ自動車の株価の動き。(3ヶ月) 出所:マネックス証券ホームページ |
新たな企業の上場
■トヨタの時価総額を上回る企業が上場するこちらも現実的ではないのですが、仮に発行株式数が30億株、株価が1万円であれば、時価総額は30兆円となり、トヨタの時価総額を抜くことになります。世界を見れば、エクソンモービルや、ペトロチャイナがあるので実在はするのですが、これがたとえば東証に上場するのかといえば…。
ちなみに東証1部に直接上場する場合、上場時の時価総額が500億円以上というのが条件の1つになっています。
こういったことを考えると、日本の市場でトヨタの存在がいかに巨大なのかがわかります。日本経済をひっぱる企業の1つとして君臨する理由の1つが、この時価総額の大きさにあるのだと考えることができそうです。
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