資金内で買える会社
そもそも投資資金は決まっているはずなので、その資金内で投資を行うのは鉄則です。投資経験があれば信用取引も可能ですが、始めたばかりというときには信用取引はおすすめできません。なぜならば、資金以上のお金を使って投資をするために、通常のリスクよりも高いリスクを負うことになるからです。(信用取引については、折を見て記事にしたいと思っています。)
こういったリスクはある程度投資経験を積んでから負うべきものです。なので今回の記事では信用取引は使わないという前提で話をすすめます。
たとえば、投資資金が50万円と500万の場合には、買える銘柄が違ってきます。50万円では買えない銘柄もたくさんあるのが事実。
株価は1株200円とか5万円という表示になっていますが、これはあくまで1株の価格なのです。実際に株を買う際には「単元株数」というものがあるので、100株、1000株というようにまとめて買わなければならないのです。(ミニ株は考えていません)
たとえば、任天堂の場合株価は1株あたり34,100円で100株単位での売買です。つまりまとめて100株ずつでないと買うことができません。ということは、資金はNTTドコモは株価が161,100円で1株単位。いすゞ自動車は株価が142円で1000株単位です。
2009年1月11日現在の株価で計算。株価が上がれば投資資金がもっと必要になるし、逆に株価が下がれば投資資金も下がる。 注)証券会社の手数料は含まれていない。 |
ということは、投資資金によって買える銘柄に制限がかかるのです。
買える銘柄の探し方
では自分が買える銘柄はどうやって探せばいいのでしょうか。ほとんどのネット証券のサイトでは、銘柄の絞り込みができるサービスがあります。例えば、マネックス証券ではスクリーニング機能があって、予算に応じて絞り込みが可能です。
予算額を入力して、業種を選んで検索をすると買える銘柄を見つけることができる。画像:マネックス証券ホームページ |
ここで金額の設定をすれば、自分の資金内で買える銘柄を探すことができるわけです。
ただ、いくら資金内といっても、なんでもいいから買えということではありません。会社の事業内容や業績などもある程度把握しておく必要があるのです。
「トヨタ自動車」のように会社名から事業内容がわかる会社もありますが、お店の名前と会社の名前が違っているために、案外見落としてしまっている場合もあります。
たとえば、前回紹介したオリエンタルランドと東京ディズニーランドのような関係です。ディズニーランドと言えばすぐにわかるのですが、オリエンタルランドとなるとわからなくなってしまうのです。
さらに、ユニクロはみなさん御存じだと思いますが、会社名は「ファーストリテイリング」です。「すき家」は知られていますが、運営会社のゼンショーは知らないのではないでしょうか。こういったちょっとややこしいこともあるので、会社の中身は調べておくといいでしょう。
次のページでは今後成長が期待できる会社について見ていきましょう。