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上がる?下がる?株価の動きを読む方法(2ページ目)

遠い未来の株価を正確に読むことは難しいですが、数分後の株価をある程度読むことは、案外できるもの。その方法は…。ということで、今回は近い将来の株価を予想する方法を紹介します。

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

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板の特徴

板の見方が何となくわかったところで、板の特徴をまとめてみました。買い板も売り板もそうですが、キリがいい数字では注文数が多くなります。
画像の代替テキスト
320円や325円というキリがいい数字は注文数が多くなる傾向にある。

たとえば、324円や326円よりは325円の方に注文が集まるのです。キリがいい数字というのは案外好まれることが多い反面、そこに注文を出してしまうと注文が通りにくくなります。

ようするに、順番待ちをしている状態なのです。たとえば、行列ができるラーメン屋さんとあまりお客さんが入っていないラーメン屋さんであれば、どちらが先にラーメンにありつけるかということ。この際味はともかくとして、お客さんが入っていないお店の方が早くラーメンを食べることができるわけです。

ということは、株を買うときにはキリがいい数字を避けて売買するようにすればいいわけです。320円に厚い買い板がある場合には、1円高くても321円で買う。逆に売る場合には、1円安くても319円で売るというように。
もちろん、相場は常に動いているので、板がどういう状態になってきているのかを把握する必要はあります。

買いが入って売り板がどんどん薄くなっているようであれば、さらに株価が上がる可能性が高いし、逆も同じです。なので、注文を出すときには板を確認しながら出すことが大切です。

これをやったら法律違反

板に関しては注意することがあります。それが「見せ板」。見せ板というのは、そもそも約定させる気がないにもかかわらず注文を出すことです。しかも大量に。

ある価格で株を売り抜けたいとき、目標価格のやや下値に大量の買い注文を出します。これが見せ板。そして「こんなに大量の買いが入った」ということで、他の投資家がそれより高い価格で株を買うことを誘うわけです。それに売り注文をぶつけることによって自分は目標価格で売り抜けることができたので、その時点で大量の買い注文をキャンセルしてしまいます。

これは金融商品取引法違反であり、過去には逮捕者もいます。そもそも、約定の意思をもち大量の指し値注文を出すことで、結果として相場に買い圧力、売り圧力がかかること自体は違法ではありません。でも、相場を動かすために買い圧力をかけるのは違法です。また同じように、相場を固定させる、あるいは安定させる目的で大量の注文を入れることも違法行為になっています。

「知らなかった」では済まされないので、こういった法的なことも知っておく必要がありそうです。


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