株価には、1日で動ける範囲がある

株を買ったなら、できるだけ早く利益を得たいと思うのが、投資家のホンネだと思います。1日で株価が2倍になったら、どんなにいいか…。そう思ったことはありませんか?

でも、残念ながら1日で株価2倍になることはありません。(ただし、100円未満の株であれば、2倍になる可能性もあります)その理由は、1日の中で動ける幅が決まっているからです。これを制限値幅と言いって、株価によってその幅が決められています。

ではどのような幅で動くことができるのでしょう。下の表が制限値幅です。
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これよりも株価が高い場合には、東京証券取引所のホームページで。



ストップ高とストップ安

たとえば、株価が1,250円であれば、その日のうちに動ける幅は上下200円まで。なので、最高に株価が上がったとしても1,450円までしか上がりません。ここまで上がった状態を「ストップ高」といいます。

この状態は言ってみれば買いたい人がすごくたくさんいるということです。買い注文がウリ注文を大幅に上回り、株が足りない状態です。

逆に、その日の中で一番下がったとしても1,050円まで。これを「ストップ安」といって、その日はもうこれ以上は株価が下がらない状態です。この場合には、ストップ高の反対なので、売り注文が買い注文よりもずっと多い状態を指します。

そういえば、以前、みずほ証券がジェイコム株の誤発注をしたことがありました。2005年12月8日のことです。1株61万円の株を1株売ろうと思ったのですが、間違えて1株1円で61万株の売り注文を出してしまった。でも、このとき株価は1円になりませんでした。なぜなら、値幅制限があったからです。

もし値幅制限がなかったら…。

そう考えると、値幅制限があるということは、投資家の身を守ることにもつながる大切な制度だということがわかります。

さて、次のページでは、本当に1日で株価が2倍にある可能性がないのか。それについて探ってみましょう。