乖離率の使い方
乖離率にはプラスとマイナスがあり、プラス乖離は移動平均線よりも株価が高い場合、つまりチャートで見ると株価が移動平均線よりも上にある状態です。下のチャートはファーストリテイリングの60日間の日足ですが。丸の部分では25日移動平均値との乖離率が10%を超えています。ファーストリテイリングのチャートと乖離率。 出所:マネックス証券ホームページ |
逆に、マイナス乖離は、移動平均値よりも株価が下にある状態です。
青の丸の部分では25日移動平均値との乖離率がマイナス10%を超えました。そして、その後株価が反転しています。
乖離率が「使えない」場合もある!
しかし、銘柄によっては、乖離率が30%を超えても株価の転換がない場合もあります。例えば、最近話題のジーエスユアサの場合には、25日移動平均値との乖離率が30%を超えても株価の上昇は止まりませんでした。25日移動平均値との乖離率が40%近くまで上がった時に、相場の転換を迎えています。このように、銘柄のクセやその時の話題性によっては、いくら乖離率が大きくても株価の転換が見えてこない場合もあります。ですので、チャートのクセ、世の中の動きは常にチェックしておくようにしましょう。
今回は、株価の水準を知るということで、「乖離率」について解説してみました。これば絶対的なものとなるわけではありませんし、場合によっては全く機能しないこともあります。相場の状況にあわせて、臨機応変に対応していくことが大切です。
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