年金

年金制度、平成14年4月からの新しい取り扱いを解説 【70歳・半額・市区町村→国】

新設される国民年金の半額免除制度、厚生年金の加入年齢の65歳から70歳への延長、保険料の納付方法の変更など、平成14年4月から変わる内容を特集してみました。

執筆者:All About 編集部

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文章:石津 史子(All About「年金」旧ガイド)

【平成14年4月に新設される半額免除制度】

国民年金の保険料は、現在月額1万3300円です。所得がない場合などは、保険料の免除を申請することができるのはご存知でしょうか?

しかし、申請=免除なのは、すでに国民年金の障害基礎年金をもらっているとか、生活保護の生活扶助を受けている場合などに限られており、所得が低くて納付が困難な場合は、申請→認定→免除の順を踏みます。ですから、免除申請しても、免除してもらえない場合があり、結局、納付は困難でやむを得ず滞納に至るケースも少なくなかったわけです。

半額免除の制度は、「納付」と「免除」の中間に設けられる新しい制度です。今まで免除申請しても認定されずに1万3300円の全額を納付しなければならなかった場合でも、今年の4月以降は半額免除の認定を受けることが可能になりかもしれません。

半額免除の基準は、控除後の所得68万円以下。標準4人世帯(夫婦子供2人。子の1人は16歳以上23歳未満)で年間290万円程度以下(所得ベース)が、申請により半額免除の対象となります。
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