では、なぜY子さんのような疑問が湧くのか??
それは、厚生年金は制度発足以来、夫婦世帯を単位とした年金を支給してきたからなのです。これは今も引き継がれており(現に厚生労働省のモデル年金がそうです)、「夫は外で働き、妻は家事や育児を担当して専業主婦」というモデルにあてはまっていると、夫婦世帯を意識した年金を受けることが出来るのです。例えば、一定期間加算を受けることができたり、配偶者も年金額で有利な取り扱いを受けられたり…
(⇔それに対して、国民年金の場合は、従来から「個人」が単位)
厚生年金には、「加給年金」や「振替加算」があるのをご存知でしょうか??
これらは、夫婦の片方が厚生年金や共済年金に20年以上加入した場合に、もう片方の夫婦を対象として支給されているのです。
ほら、ここに、Y子さんが迷っている19年11ヶ月にしておくべきか、20年以上でもいいか…の迷いのキーワード「20年以上」が登場しましたね。