文章:石津 史子(All About「年金」旧ガイド)
2003年10月、韓国の済州で開かれた日本と韓国の二国間協議で、「二重負担の防止」のみで「社会保障協定」を結ぶ方向で、意見の一致がみられたようです。
先に実質的に合意したアメリカとの協定とともに、来年の通常国会には特例法案が提出され、国会承認後、準備期間を経て2005年の春にも協定の発効の見込みです。
社会保障協定は、すでにドイツ(二重負担防止と加入期間通算)、イギリス(二重負担防止のみ)と締結されていますが、その内容は異なっています。
このたびの韓国との社会保障協定に向けた合意内容については、1999年に皆年金になった韓国にとって、年金加入期間を通算してもあまりメリットがないなどで合意に至らなかったため、加入期間の通算は行わず、二重負担防止のみとする先のイギリス同様の内容となっています。
日韓社会保障協定が発効されると…