年金から税金が徴収されるようすは、ちょうど会社に勤務していた頃、給料から所得税が源泉徴収されていたのを思い浮かべていただくといいですね。
前年に提出しておいた扶養親族等申告書にもとづく人的な控除額や公的年金控除額が適用されて算出された税金が、翌年支払われる年金から自動的に天引きされるしくみなのです。
このしくみは、個人別に税金を毎月納付するような手間は要りません。しかし、概算額で前取りで税金を徴収するしくみですから、年末調整等により払いすぎた税金が還付されるのです。
例えば、その年に支払った生命保険や損害保険に関する控除は受けられますし、病気などをして医療費控除が受けられる場合もあるでしょうし、扶養親族に増減があって前に出した扶養親族等申告書の内容に変更がある場合等々、確定申告で精算することで、払った税金が戻ってくるのです。
なお、確定申告する際には、昨年中に受け取った年金総額や年金から差し引かれた所得税額が必要です。これについては、毎年1月中に社会保険業務センターから「源泉徴収票」が送られてきます届いたら、失わないように、大切に保管しておきましょう。
このように確定申告は、納税のためだけでなく、還付のための申告もあります。
サラリーマン生活を長年経験してきた人の多くは、源泉徴収に慣れっこになってしまっていますよね。毎年決まって確定申告する必要もなかったので、納税者としての意識(たとえば政府や政党の政策にも比較的無関心など)が薄いといわれています。
確定申告することにより、税のしくみもわかってきますし、来年以降の確定申告の心構え(領収書を集めておく等の準備もできる)もできます。少しでも税金が還付される方は、面倒がらないで確定申告してみてくださいね!★Let's try!!
参考コラム:★about税と年金
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