年金

60歳までの保険料を払ったはずなのに、未納期間発生!? へぇ?!!こんな制度があったの?!

最初は保険料を引き上げる計画がなかった国民年金。だからこそ存在した国民年金の保険料の全期前納制度についてのコラムです。

執筆者:All About 編集部

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文章:石津 史子(All About「年金」旧ガイド)
 

年金って本当に奥が深いものね!



社会保険労務士になったのは、1985年。

結構いろいろな年金事例をみてきたつもりなのですが、こんな事例は初めて!本当にびっくりしてしまいました。

国民年金の保険料は、1年あるいは半年分まとめて払うと少し割り引きがあるというのはご存知ですよね!?このようなしくみを前納制度とよんでいます。

例えば平成16年度の場合だと、国民年金の保険料は1ヵ月1万3300円なので、12ヶ月払うと合計15万9600円になりますね。この保険料を1年分まとめて4月末日までに前納すると15万6770円で、2830円お得なのです。

また6ヶ月分を前納する場合は、上期分は4月末日までに、下期分は10月末日までにそれぞれ7万9150円ずつ納めると半年で650円ずつ割引があります。一年分はちょっときつい人でも、こっちなら利用しやすいかもしれませんね。

さてさて、本題です。驚いた事例というのは、この保険料前納制度に関するものでした。

今回の年金制度改正でも、国民年金の保険料は毎年4月に280円(平成16年度価格)ずつ引き上げられる上、受け取れる年金額はマクロ経済スライドによって自動調整されることになったので、その年齢になるまでいくらもらえるのかが分からないしくみになりました。

このように保険料も給付額も変動する今の年金制度では、絶対に不可能だという制度が昔あったのです。それは…
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