老後資金の準備だけでなく、節税効果も期待大! |
フリーランスなら検討を~国民年金基金
公的年金の不足を補う方法として、個人年金に加入する人が増えています。フリーランスや自営業者が加入できる国民年金基金は公的年金の上乗せですが、公的年金のように強制加入ではないので、個人年金の1つ選択肢と考えることもできます。それでは、国民年金基金を個人年金の1つ考えた場合、民間の個人年金とはどんな点が異なるのでしょうか?
国民年金基金は、加入時に何口契約するのか契約口数によって掛金と年金額が決まっています。従って、定額型の個人年金です。毎月の掛金額が68,000円になるまで、契約口数を選択することができるので、将来どのくらいの年金額が必要か、ニーズに合わせて選択できます。また、加入した後、契約口数を増やしたり減らしたりできるので、無理のない掛金から始めることができます。
民間の個人年金保険と比べて異なる点は、国民年金基金は途中解約ができない点が挙げられるでしょう。ただし、「老後」の目的に限定した商品なので、他のライフイベントに使ってしまうことを防ぐことができるともいえます。また、民間の個人年金保険と同様、年金支払い開始前の死亡保障がついたタイプのものもあります。
国民年金基金の最大のメリットといえば、税制優遇措置があることです。払い込んだ掛金は、公的年金と同じ社会保険料控除となるので、支払った全額を所得控除として差し引くことができます。例えば、30歳男性が誕生月に終身年金A型に1口加入すると、毎月の掛金は13,245円です。1年間で158,940円(=13,245円×12ヵ月)の掛け金を納めることになり、この全額を社会保険料控除として所得から差し引きすることができます。
もし、民間の個人年金で同じ金額の保険料を支払っても、所得から差し引きすることができるのは、個人年金保険料控除(要件によっては、生命保険料控除)として5万円までです。国民年金基金は、より高い節税効果が期待できます。所得金額の多い人にとっては、特にこの節税効果は大きくなるでしょう。
また、国民年金基金の掛金は、加入年齢が高くなるにつれて毎月の掛け金も高くなります。早めに加入すると、節税効果も長期間活用できるので、若いうちに始めるほうがメリットも多くなります。自営業者やフリーランスで働く人は、民間の個人年金を検討する前に、まずは節税効果の大きい国民年金基金の利用がお薦めです。
老後資金は将来必ず必要なときを迎える資金です。その準備方法として、個人年金は老後という目的に限定しているので、有効な手段のひとつといえるでしょう。
※この記事は、掲載当初協賛を受けて制作したものです。
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