年金/年金関連情報

加入記録の確認は大丈夫?(2ページ目)

2007年も残りあとわずか。今年1年を振り返り、問題となった年金加入記録の確認について、もう一度考えましょう。

原 佳奈子

原 佳奈子

年金入門 ガイド

年金・社会保障を軸とした将来生活設計に関する講演・執筆などを行う。また、幅広い業界で企業研修の企画・実施コンサルに携わりながら、公的年金の他、企業年金・個人年金、さらには老後を視野に入れた資産形成に関する啓蒙及び教育活動に携わる。

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加入記録を探す手掛かりが届きます。

年金のお知らせが届きます
~ねんきん特別便


年金の加入記録が問題となってからは、社会保険事務所の窓口や出張年金相談、さらには電話相談などで加入記録の照会が行われています。

また、加入記録の名寄せ作業と平行して、加入記録を確認するための「ねんきん特別便」の発送が順次始まっています(ねんきん特別便の見本は社会保険庁のHPで見ることができます)。2008年3月までは、名寄せ作業の結果、記録が結びつくと思われる人へ優先して発送され、来年4月から10月までには年金をもらっている人、加入している人全てに発送される予定です。

このねんきん特別便には
  • これまでに加入した公的年金制度の加入月数

  • 国民年金の保険料納付月数及び保険料免除月数

  • 厚生年金保険と船員保険の資格取得年月日と資格喪失年月日、事業所名称または船舶所有者名称

  • 共済組合の加入期間と加入月数
が記載されています。

また、ねんきん特別便には名寄せ作業の結果、結びつく可能性のあると思われる記録がある場合は、個別のメッセージが宛名の右側に記載れています。メッセージが記載されたねんきん特別便を受取った場合は、加入記録に漏れがないかどうか特に注意が必要です。

ねんきん特別便を受取ったら、加入記録漏れの有無にかかわらず、確認した旨の返事を出さなければなりません。確認の流れは以下のようになります。
 

年金のお知らせが届きます
~ねんきん定期便


平成19年4月2日以降に35歳の誕生日を迎える人には、誕生月の前月に「ねんきん定期便」が送付されています。35歳は、公的年金制度では節目の年にあたります。老齢基礎年金の受給資格を満たすには25年以上の加入期間が必要(この25年を「受給資格期間」といいます)ですが、35歳まで年金制度加入したことのない人でも35歳から加入すれば60歳までに受給資格期間を満たすことができるためです(詳細は「35歳まで!年金の加入期間を必ずチェック」参照)。

ねんきん定期便に記載されている内容は、誕生月の前々月現在における
  • これまでに加入した公的年金制度の加入月数

  • 国民年金の保険料納付月数及び保険料免除月数

  • 厚生年金保険と船員保険の資格取得年月日と資格喪失年月日、事業所名称または船舶所有者名称

  • 共済組合の加入期間と加入月数
で、ねんきん特別便の内容とほぼ同じものです。

ねんきん定期便は、当初のスケジュールが見直されたため、ねんきん特別便の送付終了後平成21年度から毎年送付される予定です。実施後は少なくとも毎年1回、年金の加入記録が確認できるようになります。

もし、加入記録が見つかったら…(次ページへ)
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