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いくらかかるの?私の老後(3ページ目)

世界でもトップレベルの長寿国、日本。長生きに備えて必要な老後資金の準備額の考え方をご案内します。

原 佳奈子

執筆者:原 佳奈子

年金入門ガイド

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楽しいセカンドライフを過ごすため、早めに準備を考えましょう

どうする?老後資金の準備方法

事例で挙げた会社員夫婦とフリーランス夫婦は、統計値などを参考に算出した老後資金の準備額です。自分の老後資金の準備額を計算する場合は勤務先の退職金規定や企業年金制度を調べたり、自分が理想とする老後の生活や現在の生活費から基本生活費を計算するようにしましょう。

また、公的年金の支給額は社会保険庁のHPで試算することができます。自分の年金加入記録や給与から支給額を試算してみましょう。

最後に、老後資金の準備の方法をいくつか考えてみましょう。まず、会社員夫婦の場合は会社に財形貯蓄制度があれば財形年金貯蓄を利用すると、給与天引きで老後資金を準備することができます。財形年金貯蓄は運用益の非課税制度など税制上のメリットがありますが、積立期間や積立開始年齢に一定の制限があります。早めに始めることがお薦めです。

フリーランス夫婦なら、是非とも利用したい老後資金の準備方法は国民年金基金への加入です。公的年金が老齢基礎年金のみの自営業者の場合は、税制上も公的年金と同じメリットがある国民年金基金は効果的な上乗せ年金です。国民年金基金は、加入時の年齢と性別で掛金が異なりますが、男女とも加入年齢が若いほど掛金が割安なので、こちらも早めに始めると、よりメリットが大きくなります。

また、自分のために退職金を準備したい場合は、小規模企業共済制度への加入がお薦めです。掛金や共済金の受取時に節税効果もあります。

最近は郵便局や銀行でも、預貯金だけでなく、投資信託など元本保証のない金融商品をいろいろと取り扱っています。低金利が長く続き、預貯金ではなかなか元本を増やす効果が期待できないため、リスクがあるが預貯金より高いリターンが期待できる投資信託などを購入する人が増えています。余裕資金があれば、リスクのある金融商品で運用することも老後資金の準備方法の1つです。ただし、事前にきちんと説明を受け、元本割れのリスクがあることはきちんと確認しておきましょう。

老後資金は、ライフスタイルによっても準備額に違いがあります。また、ますます長生きの傾向にある現在では、老後資金は欠かすことのできない資金です。自分のライフスタイルや老後の考え方を踏まえて、自分に必要な老後資金の準備額を確認し、その準備を早めに始めることが大切といえるでしょう。

※この記事は、掲載当初協賛を受けて制作したものです。

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