年金/年金関連情報

ライフプランを考えるための3つのツール(2ページ目)

若い世代にもライフプランの必要性を感じる人が増えています。そこで、ライフプランを考える際に有効なツールについてご案内します。

原 佳奈子

執筆者:原 佳奈子

年金入門ガイド

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バランスシートとは?

家計の資産と負債のバランスをチェック!
バランスシートは企業の決算報告書として作成する貸借対照表と同じ目的で作成し、作成時の家計の財産の状況をチェックするツールです。

家計には預貯金などの資産がありますが、反面、住宅ローンなどの負債がある場合があります。バランスシートは家計の資産と負債を比較して、自己資本に当たる純粋な家計の財産をチェックします。バランスシートは以下のような項目で作成します。
 
 
  1. 資産
    「預貯金」は生活資金である普通預金を除いた定期預金などの残高を記入します。「株式・投資信託など」は価格の変動があるので、購入時の価格ではなくバランスシート作成時の時価を記入します。

    「生命保険」は死亡保険金や将来受給する年金額ではなく、バランスシート作成時で解約した場合の解約返戻金を記入します。年1回、生命保険会社から送付される「契約のお知らせ」などで直近の解約返戻金を確認することができます。

    土地や建物などの「不動産」と「自動車など」は時価を記入しますが、不動産や中古車の正確な時価は把握するのが難しいので、広告や雑誌、インターネットなどで条件が類似している物件の価格を参考にするなど大まかな金額を記入しましょう。

  2. 負債
    「住宅ローン」「その他ローンなど」はバランスシート作成時のローン残高を記入します。

  3. 自己資本
    「自己資本」は資産の総額から負債の総額を差し引いた金額を記入します。自己資本の金額が純粋な家計の財産になります。上記の例では、自己資本は580万円であることが確認できます。

家計のバランスシートで負債が資産を上回る「債務超過」になる可能性は低いと思われますが、保有する資産のうち株式や投資信託など値動きのある資産の保有割合が高い場合は自己資本の変動も大きくなります。

また、住宅ローンを元利均等返済で契約している場合、返済開始当初は利息部分の返済が多くを占め、元本の返済が少額になります。不動産の価格とローンのバランスを確認することも大切です。家計のバランスシートは定期的に作成するとよいでしょう。

最後は家計の将来を予測するツールです(次ページへ)
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