お部屋を借りるときには保証人をたてるのが一般的ですが、核家族化、少子高齢化で周囲に保証人を頼める人が少なくなっている傾向があります。R子さんの父親のようにリストラされたケースのほか、親が高齢で年金暮らし、親が病気・要介護状態というケースも考えられます。
このような事情を受けて、最近は保証人を代行してくれる会社は増えてきています。現在、約30の代行業者が不動産管理会社と提携しているそうです。
代行サービスの一般的なしくみは?
昭和63年に設立された日本賃貸保証株式会社では、賃貸保証システム「JID?トリオ」を展開しており、延べ23万人の保証を代行しています。運転免許証などの身分証明書と源泉徴収票など収入を証明するものを提出して審査を受けます。保証料は、契約年数が2年の場合、1ヶ月分の家賃の30%。契約時に1回だけ支払います。提携している不動産会社はインターネットで検索できます。日本セーフティでも、お部屋がまだ決まっていなければ提携の不動産会社を紹介してくれるシステムがあります。すでに部屋を決めた後でも、日本セーフティから不動産会社へ保証人になる旨を説明してくれるので覚えておくと便利です。最初の2年間の保証料は家賃合計額の1か月分です。
クレジットカード利用でOKのところも
不動産管理会社が信販会社と提携して保証人不要とする物件も増えています。オリコカードでは「スリーウェイサービス付き入居応援プラン」を実施しています。スリーウェイサービスとは、毎月の家賃をクレジットカード利用分として口座引落にするサービスです。振込手数料がいらなくなり、カードの買い物と同様にポイントがつくのもお得なところ。家賃の引落サービスのみの「家賃らくらくプラン」と、保証人を代行してくれる「住まいるパートナー」の2つがあります。住まいるパートナーの場合は保証料として家賃の1.8%が毎月上乗せされます。
アプラスカードにも家賃の引落に利用できるサービスがあります。不動産管理会社ハウスメイトではアプラスと提携し、保証人、保証料不要というシステムを導入しました。入居者はシステム利用料として毎月525円支払いますが、ポイントなどでの還元があります。
R子さんはいくつかの不動産屋さんを回ってみたところ、「保証人代行サービス」を紹介してくれた不動産屋さんがあり、そこで無事に契約できたそうです。
私自身も昨年引越しをしましたが、親はもう定年を過ぎて年金暮らしのため保証人になれず。保証人代行サービスもなく、敷金を6ヶ月分支払うことで契約してもらいました。
自分自身が高齢になったときだけでなく、その前に親が高齢になった段階で保証人の問題はでてきます。保証会社の保証やクレジットカード払いなどのシステムが広く行われてほしいと思います。
関連リンク
いくら必要?初めての一人暮らし
敷金のトラブルに注意しよう
引越代を安くすませたい
連帯保証人は誰に頼む?(All About家を借りる)
こんな私たち、借りられる?(All About家を借りる)