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知っておきたい!投資信託3つの手数料(2ページ目)

投資信託は運用をプロに任せているので株式投資とは異なる費用がかかります。投資信託にかかる3つの手数料を知っておきましょう。

執筆者:上野 やすみ

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保有している間にかかる信託報酬

ファンドマネージャーがリサーチ、分析、運用指図をしているアクティブ型は信託報酬もちょっと高め
投資信託はプロに運用をお任せするので、投資信託を「買ってから解約するまでの間」にも手数料がかかります。これを「信託報酬」といいます。信託報酬は自分で意識して支払うのではなく、運用している投資信託全体の財産から毎日一定の率で自動的に差し引かれています。年率にすると0.5~2%前後ですが、この365分の1が毎日引かれているというわけです。例えば、運用中の資産が10万円、信託報酬が1%の場合、1日2.7円(10万円×1%÷365日)、年間で約1000円が引かれることになります。もっとも、投資信託の値段(基準価額)は毎日動くので、信託報酬の「率」は同じでも「金額」はその日の基準価額によって変わります。

このように、信託報酬は毎日差し引かれるので、最初だけにかかる販売手数料と違い、長期で持つとかなりの金額になります。できるだけ低いものにしたいと思うところですが、高いリターンを目指しているアクティブ型の投資信託はインデックス型よりも運用に手間がかかるので、信託報酬も高めになっています。

高いリターンを望むなら手数料は惜しまずに払う必要がありますが、比較するときは手数料だけでなく過去の運用実績も見て判断することが大切です。

解約時にかかる信託財産留保金

解約時にも費用がかかる場合があります。“信託財産留保金”といいますが、言葉からはどんな費用なのかよくわかりませんね。

これは解約ペナルティーのようなもので、解約すると投資家にお金を戻す為に投資信託に組み入れている株や債券を売って現金を作ります。この時に売却費用がかかりますので、それを残った投資家だけでなく解約した投資家にも公平に負担をさせる為のお金が信託財産留保金です。投資信託は団体行動ですから、そこから外れる時にはペナルティーが必要なのです。

信託財産留保金の目安は、解約時の時価の0.3~0.5%程度で、それが差し引かれたお金が戻ってきます。信託財産留保金がかからない投資信託もあるので、購入する前に確認しておきましょう。

このように、投資信託では3つの手数料がかかります。そして、この3つのバランスによって有利になるものが異なるので、次のページで実際の投資信託から手数料を比べてみましょう。

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