切羽詰っているわけではないから、消費への欲が止められない… |
無貯金のシングルが3割!
金融広報中央委員会「家計の金融資産に関する世論調査平成18年度」によると、貯蓄を保有していない世帯の割合は、総体が22.9%、2人以上世帯が22.2%なのに対して、シングルでは32.2%と10ポイントも高い割合となっています。<「貯蓄がない」世帯の割合>
20~30代でお金への意識が高まるのは、結婚や出産といったライフイベントを迎えたとき。まだその転機を迎えていないシングルは、お金の使い方を見直すきっかけが無いまま時間が過ぎてしまう傾向にあります。無貯金族3つのパターン
「貯蓄がない」といっても、その原因や心理状況はさまざまです。大きく分けると次の3つのパターンがあります。■無貯金どころか借金族
貯蓄が無いだけでなく、借金を重ねている人たちです。無人で手軽に借りられる環境も手伝っている可能性がありますが、カードローンの借り入れ限度額を見て、「ここまでは使える」と、あたかも自分の預金が増えたかのように思い込んでしまう人もいるようです。
■あるだけ使う族
若いうちはやりたいことをやらなくちゃ!とばかりに、もらったお給料を全部使ってしまう人たちです。「このままじゃマズイよね」と心のどこかで罪悪感を持っている人もいる反面、「シングルなんだから貯蓄なんていらない」と思うがままに使っている人もいます。
■貯めては取り崩す族
月収やボーナスできちんと貯蓄しているけれど、旅行や習い事などやりたいことが出てくるとすぐに取り崩してしまってなかなか貯まらないという人です。貯めているはずなのになぜか貯蓄が増えていかない状況にあせりを感じながらも、今はとりあえず困っていないからと改善の行動までには至っていないようです。
いずれも共通するのは、「今」のことしか考えていないこと。シングルの場合は、これから結婚するかもしれないし、しないかもしれない、仕事が変わるかもしれないなど、計画が立てにくいというのもありますが、貯蓄がないと将来の可能性を狭めることにもなってしまいます。