マネープラン/ゼロからはじめるマネープランの考え方

初心者向き ★★ ライフプランとFP

「ライフイベント表」は、相談者の夢の計画表。「キャッシュフロー表」は、将来のお金の流れをシミュレートします。この2つを作成することからライフプランの立案はスタートします。

執筆者:神戸 孝

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マネープランを真剣に考える目的は自分や家族のライフプランの実現にあることはすでに過去のクローズアップでもご紹介した通りです。そこで今回はライフプランとマネープランとの関係についてお話してみましょう。

人は誰でも、それぞれ自分なりの考え方や生き方を持っているはずです。100人いれば100通りの生き方、価値観があると言ってもいいでしょう。その人なりの生き方、つまり「何のために生きるのか」「どんな人生を送りたいのか」は「ライフデザイン」と呼ばれ、それに応じた暮らし方である、さまざまな「ライフスタイル」が生まれます。生涯シングル派、DINKS派、都会型ファミリー派、自然愛好型ファミリー派などなど・・。


ライフプランというのは、それらのライフスタイルに沿って、具体的に将来のプランを作っていくことです。たとえば、「とにかく長生きしたい」「夫婦それぞれ仕事を持ちながら、都会の高層マンションで豊かに暮らしたい」「子供には高校生になったら留学を経験させてやりたい」「老後はハワイかオーストラリアで暮らしたい」などという希望を実現するための、具体的な計画を立てていくわけです。

ライフプランには、「生きがい」「健康」「経済」の3つの領域があり、このうちの経済的な面を実現するために用いられるのが、ファイナンシャル・プランニングと呼ばれる手法です。

私たちFP(ファイナンシャル・プランナー)は、この手法を用いながら生活者一人ひとりのために、その人の夢を実現するためのプランを立案、アドバイスしているわけです。「街のマネー・ドクター」と思って頂ければいいと思います。

>>>マネーのプロFP・相談

FPがプランを立案する際には、相談者の夢の計画表ともいえる「ライフイベント表」をまず作成し、家計の収支・貯蓄状況、保険への加入状況などについて、10年後、20年後をシミュレートする「キャッシュフロー表」を作ることにより、分析・診断を行うことからスタートします。

ライフプランをマネープランに置き換えるうえで有効なツールが「ライフイベント表」です。自分のライフプランに合わせて、結婚資金、教育資金、住宅資金など、具体的に必要な金額を考えながら記入していきます。ライフイベント表を作成すると、それまで漠然としていた将来のスケジュールを時系列的に確認できると同時に、それまでに準備しなければならない金額が把握できます。それぞれのライフイベントにどれくらいの資金が必要となるかについては、インターネット上にも多くの情報がありますから、それらを参考にするとよいでしょう。

主なライフイベントにかかる費用(統計)
>>>教育費
>>>住宅
>>>冠婚葬祭

ライフイベント表(例) ↓ クリックすると拡大! ↓

「我が家のマネープラン入門」より 神戸孝・柳沼正秀共著
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