信用度を必ずチェック!
直接金融と間接金融の違いによって、倒産リスクによるダメージはずいぶん異なります。
「債券だから安心!」は通用しません。貸し先の信用度を必ず確認してください。
マイカルの社債(普通社債・いわゆる転換社債)総額約3500億円が、約束どおり元本が返済されないということで、破綻当時、大騒ぎになりました。個人向け社債も多額にのぼり、約4万人もの人がデフォルトリスクに遭遇することになりました。しかし、時間が経過するにつれ、デフォルトリスクについての関心が薄れているように思います。
(デフォルト=約束どおりに利息が支払われなかったり、償還されないこと:債務不履行ともいう。倒産するとデフォルトに陥りやすいが、日本の場合受託銀行が買い取るなどしていたため、デフォルトに陥るケースは少なかった)
マイカルの場合、2000年当時に4年満期で利率年2%や3%超で社債が発行されています。元本保証の上、金利が高いということで、多くの人が購入しました。しかし、その後、たった1年ほどで倒産!そしてデフォルト(債務不履行)!ということになってしまったのです。
信用度を見るには、格付けを見る方法がありますが、マイカルは発行時「投資適格」という格付けをつけていた評価機関もあります。格付けについては、後日とりあげますが、複数の格付け機関の評価を見たり、株価を見るなど、多方面から見極める必要があります。これは、特に直接投資をする場合(直接金融)には、極めて重要なことと言えます。
「資産形成」「資産運用」においては、倒産リスク(信用リスク、デフォルトリスク)について認識することは、価格変動リスクの認識よりも先に行なっておく必要のあるたいへん重要なリスクなのです。
元本保証!と聞けば、まず、身元を確認!
/上野博美
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