追証とロスカットルール
価格変動幅がこれほど大きいハイリスクの金融商品ですので、「取引証拠(保証)金の追加(追証)」や「ロスカット」といったルールがあります。このルールはリスクをコントロールする上では、むしろ欠かせないものなのですが、FXを知らないまま取引した人にとっては、思いもかけない大きな損失になるかもしれません。
<証拠金維持率60% ロスカット執行の維持率30%と仮定>
取引証拠金の金額から取引高(ポジション)の評価損を差し引いた金額が各業者で決められた証拠金維持率の水準を下回れば、その水準以上になるように証拠金(保証金)を追加して支払わなければなりません(追証)。(維持率を下回れば、何回も追証を入れる必要があります)
ロスカット(ストップロス)制度は、各業者であらかじめ決められた証拠金維持率を下回った時に、反対売買が行なわれ決済されます(評価上の損失→実際に損失が確定)。
(* 追証の維持率やロスカットの維持率は業者によって異なります。ロスカット制度はすべての業者で行なわれるわけではありませんが、損失の拡大を防ぐというリスク管理の意味では、必要な制度です)