FX・外国為替証拠金取引

通貨ペアの性格(11)「カナダドル/円」

FXにおける通貨ペア、「カナダドル/円」の特徴と取引の注意点を説明していきます。

執筆者:All About 編集部

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コモディティ価格に連動

豊かな自然に恵まれた国、カナダ(画像はイメージです)

豊かな自然に恵まれた国、カナダ(画像はイメージです)

世界第2位の国土面積を持つカナダは、豊かな資源を有する資源大国です。天然ガス、石炭、原油といったエネルギー資源のほか、金、銅、鉄鉱石、ニッケル、ウラン、亜鉛など多様な鉱物資源を産出し、林産品や農産物も豊富で、小麦、大麦、トウモロコシなどの世界有数の輸出国でもあります。
そのため、カナダドル(加ドルと書かれることもある)はコモディティ価格に大きく連動する傾向があります。

コモディティ価格とは、先物取引所で売買される商品先物価格のことで、原油・天然ガスなどのエネルギー、大豆・トウモロコシなどの穀物、アルミニウム・銅などの非鉄金属、砂糖・コーヒーなどの農産物、金・銀などの貴金属といった商品を対象としています。

特に原油価格との相関関係が強いのが特徴で、原油価格が上昇した時に買われる傾向があります。また、資源関係の会社などが買収の標的になることがあり、その際にカナダドルが買われるケースがあります。

資源国通貨といわれる通貨の中では比較的流動性が高く、安定的に取引しやすい通貨といえます。
資源国であると同時に、自動車関連の製造業やハイテク産業の拠点でもあり、産業構造が多岐にわたっているので、細かな相場変動の影響を受けにくくなっています。
また財政が健全でGDP成長率も比較的高く、治安もいいので、昨今の不安定な相場状況の時に人気の高い通貨です。

値動きの傾向としては、それほど激しい動きはせず、中長期的に素直な動きをしています。デイトレードなどで短期的な値動きを追うより、例えばレンジブレイク後(一定の価格帯を抜けて上昇・下降する時)のトレンドを狙うなどの取引がよいでしょう。

 

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