複利運用の仕組み

FXで複利運用をするなら?

FXで複利運用をするなら?

複利と単利の違いについては、実際に数字を上げて比較した方が良いと思います。前提条件は下記の通り。

・運用期間=20年
・ 年利回り=5%
・ 元本=100万円

まず単利運用で計算すると、1年当たりの利益は5万円。これを20年繰り返しますから、利益の合計額が100万円で、結果、元利合計額は200万円になります。

これに対して1年複利で運用する場合、次のように計算していきます。

・ 1年目=100万円+(100万円×5%)=105万円
・ 2年目=105万円+(105万円×5%)=110万2500円
・ 3年目=110万2500円+(110万2500円×5%)=115万7625円

これを20年間繰り返していった時の最終的な元利合計金額は、265万3297円。同じ5%の運用利回りで100万円を20年間運用したのに、1年複利の方が65万3297円も多くなるのです。まさに複利運用の効果です。

FXで複利運用は???

ただし、ひとつだけ大きな問題点があります。上記の複利運用による計算は、20年間に亘って元本100万円、運用利回り年5%が変わらないのが前提条件ですが、FXの場合、為替レートの変動によって、元本も運用利回りも変動します。

FXで複利運用する場合、日々発生するスワップポイントを貯め、それが最低取引単位を建てられる額に達したところで、新規のポジションを増やすわけですが、前述したように含み損が生じると、せっかく貯めたスワップポイントまで失うことになりかねません。為替の変動が激しくなるほど、そのリスクが高まります。FXなど、価格の変動が激しい投資対象の場合、必ずしも複利運用が有利とは言えません。

もし、どうして複利に近い運用を行いたいというのであれば、貯めたスワップポイントで新規ポジションを増やすのではなく、一旦、口座から現金で引き出し、別の、もっと安定的な運用のできる金融商品に預け替えた方が良いでしょう。

たとえばインターネット証券会社であれば、MMFやMRFなどのように、投資信託の一種ではありますが、元本割れリスクの非常に低い金融商品があります。分配率は定期預金の利率を上回ります。現状では、この手の投資信託で運用するのが、最もリスクが低く、かつ複利的な運用が可能になります。

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