FX・外国為替証拠金取引/FX関連情報

外国為替証拠金取引 トラブル急増!FXって?(2ページ目)

ここ最近、外国為替証拠金取引(FX)のトラブルが急増しています。FXではどのような時に損失が発生するのでしょうか?「追証!」「ロスカットルール!」を中心に、そのしくみを見てみたいと思います。

執筆者:上野 博美

  • Comment Page Icon

外国為替証拠金取引(FX)は外貨預金と同じ???


こんな電話が時々かかってきます。
「外貨預金されませんか?金利は外貨預金の**倍です・・・」

FXの商品内容を全く知らずに「外貨預金」だと思って投資すると、予想外の損失を被る場合も出てきます。

FXは外貨預金とは全く異なり「為替の信用取引」を行う金融商品で、最初に取引証拠(保証)金を差し入れておくことにより、その何倍もの金額の取引ができる仕組みになっています。

外貨預金と外国為替証拠金取引(FX)との最も大きな違い


外貨預金では、最も損失が大きい場合でも元本までですが、FXの場合は元本以上の損失を被ることもあります。

外貨預金と外国為替証拠金取引(FX)のおおざっぱなしくみをみてみましょう。(ここでは、手数料、金利、税金などについては考えないものとします)

外貨預金


買付外貨 1万ドル 1ドル100円→預入れ資金額100万円   
解約時  1万ドル 解約金額 1ドル120円→120万円:1ドル 80円→80万円
この場合には、預入れ金額100万円に対して損益は20万円です。

外国為替証拠金取引(FX)


FXでは、取引証拠金の何倍もの外貨の売買が行えます(取扱業者によって異なります)が、ここでは、1万ドルにつき10万円の証拠金が必要だとします。

1ドル100円のとき、100万円の取引証拠金を差し入れると最大10万ドル分の買付けが可能(1000万円分の取引)になります(売付けからも開始できます)。

<円安になると(1ドル:100円→120円)>

1ドル120円のときに売却すると、1000万円が1200万円となり、100万円の証拠金200万円の利益が生まれます。 

<円高になると(1ドル:100円→80円)>

1ドル80円のときに売却すると、1000万円が800万円となり、100万円の証拠金で200万円の損失が生まれます。 

外国為替証拠金取引(FX)はハイリスク・ハイリターン商品



同じ預け入れ資金額 100万円で、外貨預金に比べて損益が10倍違うことが分かります。FXはこれほどハイリスク・ハイリターンの金融商品なのです。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます