外国為替証拠金取引(FX)は外貨預金と同じ???
こんな電話が時々かかってきます。
「外貨預金されませんか?金利は外貨預金の**倍です・・・」
FXの商品内容を全く知らずに「外貨預金」だと思って投資すると、予想外の損失を被る場合も出てきます。
FXは外貨預金とは全く異なり「為替の信用取引」を行う金融商品で、最初に取引証拠(保証)金を差し入れておくことにより、その何倍もの金額の取引ができる仕組みになっています。
外貨預金と外国為替証拠金取引(FX)との最も大きな違い
外貨預金では、最も損失が大きい場合でも元本までですが、FXの場合は元本以上の損失を被ることもあります。
外貨預金と外国為替証拠金取引(FX)のおおざっぱなしくみをみてみましょう。(ここでは、手数料、金利、税金などについては考えないものとします)
外貨預金
買付外貨 1万ドル 1ドル100円→預入れ資金額100万円
解約時 1万ドル 解約金額 1ドル120円→120万円:1ドル 80円→80万円
この場合には、預入れ金額100万円に対して損益は20万円です。
外国為替証拠金取引(FX)
FXでは、取引証拠金の何倍もの外貨の売買が行えます(取扱業者によって異なります)が、ここでは、1万ドルにつき10万円の証拠金が必要だとします。
1ドル100円のとき、100万円の取引証拠金を差し入れると最大10万ドル分の買付けが可能(1000万円分の取引)になります(売付けからも開始できます)。
<円安になると(1ドル:100円→120円)>
1ドル120円のときに売却すると、1000万円が1200万円となり、100万円の証拠金で200万円の利益が生まれます。
<円高になると(1ドル:100円→80円)>
1ドル80円のときに売却すると、1000万円が800万円となり、100万円の証拠金で200万円の損失が生まれます。
外国為替証拠金取引(FX)はハイリスク・ハイリターン商品
同じ預け入れ資金額 100万円で、外貨預金に比べて損益が10倍違うことが分かります。FXはこれほどハイリスク・ハイリターンの金融商品なのです。