借金を返済しなくてもよい・・・かも・・・?
さらに発行体(企業)には、おいしい理由があります。
CBとしてではなく普通社債として発行すれば、償還時には必ず債券の保有者にお金を返済する必要があります。しかし、CBの場合には、当初「転換“社債”」として発行しても、転換社債(CB)の保有者がどんどん株式に転換してくれれば、返すはずの借金(債券)は株式に変わることになり、期日までにお金を返す必要がなくなります。
ただし、株式への転換が進めば、会社の発行する株式数が増えることになりますので、発行会社の利益が同じであれば、1株あたりの利益(利益÷株式数)は、分母が増える分、減ることになります。投資の観点からは、株式への転換が進み企業の発行株数が増えたとしても、1株あたりの利益が減らないで、むしろ増えるような事業展開が期待できるかどうかを見極めることが重要になってきます。
実際にCBに投資すると、「転換できる株数がどれくらいになるの?」「CBのまま持つのと株式に転換するのとではどちらが得なんだろう?」などといった疑問がわいてくると思います。
そのような具体的内容、そして「ライブドアCB」にもついているCB価格修正条項については次回記事へ・・・これが分かると本当の狙いが分かる???
/上野博美
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