景気と株価、金利は密接な関係があり、大きく波を打っている
景気、株価、長短金利はお互いに密接に関係しあって“経済”を奏でている… |
景気拡大が続いていますが、景気は大きな波を打っています。そして、金利や株価も大きな波を打っていて、お互いに深い関係があります。
基本的に、金利が上がれば株価は下がるという関係があるのですが、企業の利益が増えれば株価は上がるという関係もあるので、金利上昇よりも企業収益の上昇のメリットの方が大きければ、株価は上昇しやすくなります。
「金利下降・株価上昇」から「金利上昇・株価上昇」へ、そして「金利上昇・株価下落」へと変化していくのがパターン
「運用に勝つには相場の春夏秋冬を知れ」でもご紹介しましたが、低金利下で金利がさらに下がると株価は上昇し(金融相場・春)、金利が底を打ち金利が上昇し始め、企業業績もよくなり始めると株価も上昇(金利上昇によるデメリットよりも企業業績の好転によるメリットが大きい・業績相場・夏)、その後、金利がさらに高くなると企業業績がよくても株価は先行して下落(逆金融相場・秋)していくのが基本です。
株価のピークは、景気のピークよりも早くにやってくる
株価は、景気や金利よりも先にゴールする(=ピークをつける・先行性がある) |
現在、景気は拡大中で、長期金利が上昇する中、株価も堅調です。つまり、上記のパターンでいうと、「相場の夏」(金利上昇・企業業績好調)というところでしょうか。もし、夏だとすると、そのうち季節は秋に移行します。つまり、景気拡大の真っ只中で株価が下落を始めることになります。
2006.4.10発信のメルマガでも取り上げましたように、過去の景気拡大期間を調べてみると景気の山を迎える前にいち早く株価はピークをつけることが多いということがわかります。